巡る記憶と風と雲

山越え流れる時雨雲
君といつか会っただろうか
かの人ありし遠い日に

天駆け抜ける隼の風
君はあの日の風だろうか
攫った温もりを返してはくれまいか

星周り風巡り人は去り
明日なんてわたしは信じない

雲凍て空陰り雪は積む
せめて今日だけとわたしは願う

巡る記憶と風と雲

この瞬間よ続いて下さい。みんなみんな逝かないで。