何となく本屋さん

 近所の本屋さんへ。
 ちょっとした380円くらいの週刊誌をネット通販するのも面倒だったから。

 高校生の頃,学校帰りに小さな本屋さんに寄って,ただ何時間も本の背表紙を眺めて過ごしたものだ。そんな時間が好きだったが,本屋さんへ寄る環境がなくなり,時間もなくなり,ネット通販ばかり利用するようになり,本屋さんでゆっくり過ごす時間を楽しむ習慣は,気がつくと消え去っていた。
 別にそんな時間を今更作って楽しもうと思っているわけでもないのだが,たまにちょっとそういう時間に郷愁を感じたりもする。まぁ単なる懐古主義かもしれない。

 ネット通販をすると自分の購入履歴から次々と本が紹介され,興味深いと思うものがピンポイントで出てきたりするから知的好奇心を持て余して困るようなことはないが,本屋さんには違う発見がある。
 一度も興味を持ったことのない分野や,好きだったけど久しく探していなかった作家の新しい本を目にしたり,手に取ったりする刺激がある。あてもなくうろついた書店の棚に気になる本を何冊か見つけ,欲しいなと思った。

 積ん読本が多すぎて買うのは諦めてきたものの,そんな本たちにたどり着けるよう,秋の夜長,少しはPCから離れ読書に浸かって過ごしてみたい。そんな気がした。
 読む時間なんて幾らでもある。まるでそんな風に過ごしているが,本当のところ私の人生は半分以上終わってしまったし,もう少し急がねばならないだろう。一瞬一瞬を楽しく過ごせば人生全部が楽しいよ,そう思う一方,全ての刹那をを充実させれば生涯全てが充実するよとも思う。

Learn as if you will live forever, Live as if you will die tomorrow.

酒が飲める飲めるよ~