ただ温かさに憧れた

寒かった寂しかった切なかった
ほんの一欠片の温かさが欲しかった

なのに温かさは怖かった

氷の心が溶け出しそうで
二度と強くなれなくなりそうで

だからただ遠巻きに温かさを見守った

灯り

懐かしいのに手が届かない、柔らかで温かな灯火の頃。