往きて君を 投稿日時: 2015/09/21 投稿者: じゅの 遠い遠い春の夜に 闇に向かって踵を返した。 終わったのだ。 星を見上げ潔く忘れよう。 足取り軽く 果てない闇へ踏み出して。 十年歩き、二十年歩き、 三十年歩いたよ。 夢に惑い闇と馴れ合い 幾星霜。 静か。今は静か。 思い出も現実も今やかすか。 闇も光も空も大地も、 今はセピア。 なのに君はいるんだね。 記憶の底の春の夜に。 潔く、なれなかった。