雨の朝

少しだけ懐かしい
朝の匂いは春を告げ

少しだけ暖かい
雨のリズムは時を告げ

目覚めたわたしは
今日の生に想いをはせつ

目覚めぬわたしは
逝った春を彷徨い歩く

幾許時を重ねても
同じ優しさ雨の音

雨の朝