おうし座 (Tau, Taurus)

最終更新:1999-04-05

※転載・複製は,一切お断り致します。
(c) 1999 Yukiko Tsuchiyama and Ryosuke Naito. All rights reserved.
(Produced by Mira House.)


和名

プレアデス星団
スバル(統星),スマル(統星),ムツラボシ(六連星),イッショウボシ(一升星),ムラガリボシ(群がり星),イネノウエノホシ(稲の上の星),ゴンゴウボシ(五合星),アツマリボシ(集まり星),ムラボシ(昴星),マルカリボシ(団かり星),ツクネボシ(束ね星),ヨリアイボシ(寄り合い星),ソウダンボシ(相談星),アズキボシ(小豆星),ヌカボシ(糠星),コゴメボシ(粉米星),カラクサボシ(唐草星),スズナリボシ(鈴生り星),ゴジャゴジャボシ,ゴチャゴチャボシ,ジャンジャラボシ,ゴヤゴヤボシ,グザグザボシ,ホキボッサン(箒星さん),ススキボシ(芒星),クヨウノホシ(九曜の星),クヨセボシ(九寄せ星),オクサボシ(お草星),モクサボシ,オオブサ(大房?),ハゴイタボシ(羽子板星),ツトボシ(苞星),ワラヅト(藁苞),ツチボシ(槌星),ミソコシボシ(味噌漉し星),スイノウボシ(水嚢星),ハホガタボシ(破風形星),カンザシボシ(簪星),モツレンサマ(六つ連様)・ロクチョンボシ(六丁星)・ロクタイボシ(六体星)など
プレアデス星団の和名の詳細
ヒアデス星団
ツトボシ(苞星),ツリガネボシ(釣鐘星),ツキガネボシ(撞き鐘星),カネボシ(鐘星),カネツキボシ(鐘撞き星),モッコボシ,サンカク(三角),イナムラボシ(稲叢星),コヤボシ(小屋星),センスボシ(扇子星),ミボシ(箕星),ミノボシ(箕星),ハンカイボシ(半開星),オウギボシ(扇星),ウマノツラボシ(馬の面星),カリマタ(雁股),アメフリボシ(雨降り星)など
ヒアデス星団の和名の詳細
アルデバラン
アトボシ(後星),オクサノアトボシ,スマルノオノホシ(統星の尾の星),スンバリノオムシ,スマルノニナイボシ,アイノホシ(間の星),スマルノナカボシ(統星の仲星),スマルノスケボシ(統星の助星?),ムヅラノアトボシ(六連の後星),スバルノツキアゲ(統星の突き上げ),イチバンノツキアゲ(一番の突き上げ)など
アルデバランの和名の詳細
おうし座
(StallaNavigator AstroArts ASCII)
プレアデス星団
(StallaNavigator AstroArts ASCII)



主な星

アラビア語の英語表記: アルファベット下のドットは"."で,母音の長音符は直後に"_"を付記し,代用
星名一般名意味派生和名光度スペクトル距離絶対等級
αアルデバランAldebaran後に続くものアラビア語後星0.86(Var)K5*70
βナート
エルナト
Nath
Elnath
角で突くものアラビア語 1.65B7*150
γ




3.63K0*140
δ




3.76K0*170
εアインAin


3.53K0*130
ηアルキオーネAlcyoneプレアデス七姉妹ギシリア神話
2.83B7*250
16ケレーノCelaenoプレアデス七姉妹ギシリア神話
5.45B7*250
17エレクトラElectraプレアデス七姉妹ギシリア神話
3.7B6*250
19タイゲタTaygetaプレアデス七姉妹ギリシア神話
4.3B6*250
20マイアMaiaプレアデス七姉妹ギリシア神話
3.77B8*250
21アステローペ1Asteropeプレアデス七姉妹ギシリア神話
5.76B8*250
22アステローペ2Asteropeプレアデス七姉妹ギシリア神話 6.43B9*250
23メローペMeropeプレアデス七姉妹ギシリア神話
4.18(Var)B6*250
27アトラスAtlas七姉妹の父(巨人)ギリシア神話
3.63B8*250
28プレオネPleyone七姉妹の母(ニンフ)ギシリア神話
5.05B8*250

光度: Yale Catalogue of Bright Stars, (3nd edition)
スペクトル: 
 * Yale Catalogue of Bright Stars, (3nd edition)
 ** Yale Catalogue of Bright Stars (4th edition, Hoffleit,D.and Jaschek,C.1982, Yale University Observatory)
 *** A List of MK Standard Stars (Garcia,B.1989, Bull.Inform.CDS,No.36)
距離および絶対等級: 『星座ガイドブック』誠文堂新光社,『星百科大事典 改定版』地人書館より抜粋。データが古いため参考までに。

【コメント】

 α星アルデバラン(Aldebaran)は,プレアデス星団の後に続いて昇ってくることから“後に続くもの”を意味するアラビア語のアル・ダバラン(Al Dabara_n)の名がついた。アラビアの第2星宿も同じ名で呼ばれる。
 バビロンでは“星々を導く星”という意味の“イ・ク・ウ”と呼ばれ,古いアッカド名では“天の航跡”という意味の“ギス・ダ”という。また,アラビアの先住民は“アル・ファニク”(種ラクダ)あるいは“アル・ファチク”(肥えたラクダ)と呼んでいた。
 アルデバランは,アンタレス・レグルス・フォーマルハウトと共に,古代ペルシアの4個のロイアル・スターの一つとされた星である。

 β星ナート(Nath)またはエルナト(Elnath)は,両方とも“角で突くもの”を意味するアラビア語,アル・ナティー(Al Na_t.ih.)が語源。ナートは,定冠詞アルの脱落型。

 プレアデス星団(Pleiades)の星々には,ギリシア神話に出てくる巨人アトラスと七人の娘の名がつけられている。プレアデス星団のアラビア名は,“多くの小さなものたち”という意味のアル・トウラヤー(Al Thurayya)。

 ヒアデス星団(Hyades)もアトラスの七人の娘で母親はアエトラ(Aethra)といい,プレアデスの腹違いの姉妹にあたる。姉妹らは兄弟のヒュアス(Hyas)が野猪に殺されたことを悲しんで星になったとされ,ヒアデスとは“子豚たち”の意。




変光星

GCVS (General Catalogue of Variable Stars) より
変光星名変光星型光度範囲周期スペクトル備考
TINT9.3-13.5
F8VE-K1IV-VE(T)T Tau型の名前の由来になった星。
非常に若くて主系列星に達していない。
RRINSA10.2-14.30 B8E-A5EII-III
RVRVB9.8-13.3 P78.731G2EIA-M2IARV Tau型の名前の由来になった星。
代表的な星に,たて座Rがある。
RWEA/SD7.98-11.592.7688356B8VE+K0IV0M6E-M7E84分の皆既が起こる。
主極小の光度の落ち込みが非常に大きい。

【変光星型】 INT:おうし座T型の不規則変光星, I:不規則型, RV:おうし座RV型, EA:アルゴル型食変光星, SD:半分離型の近接連星
【スペクトル型の前後の記号】 接尾記号 E :スペクトルに輝線あり
【コメント】


★ おうし座の神話及び探し方については,星座入門おうし座 をご覧下さい。




Home    星のるつぼ星のるつぼ