☆2011年3月の星空

※転載・複製は,一切お断り致します。
(c) 2010 Mira House. All rights reserved.


2011年3月の星空情報

23日夕方の惑星

 今月は,4月5日にを迎える土星が観望好期に入ります。春になると気流が安定して惑星が見やすい日が多くなってきますので,冬型気圧配置が緩んだ穏やかな日を選んで惑星に望遠鏡を向けてみましょう。
 2009年に真横から見た土星の環は,今年から2019年へ向かってどんどん開いて見えやすくなっていきます。望遠鏡で見る機会があったら,ぜひスケッチなどして今年の姿を記録しておきましょう。

 20日の満月は,月が今年一番近くなる日にあたります。月は近くなったり遠くなったりを繰り返していますが,近い日は,やはり少しばかり大きく見えます。昇ってくる満月を見上げてみてください。

 23日は,夕方の西空で水星が東方最大離角を迎えます。
 図は東京での午後6時半。地平線からの高度は10.6度でかなり低いのですが,水星観察としては条件が良い方です。双眼鏡を用いるとぐっと見やすくなります。
 水星のすぐ下,地平線高度2.2度のところに木星もありますが,こちらを見るのはかなり難しいでしょう。


南中する星座 (春の星座春の全天星図

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。

 【上旬】 いっかくじゅう座ふたご座
 【中旬】 こいぬ座とびうお座(☆) ・ とも座やまねこ座
 【下旬】 かに座りゅうこつ座

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

見やすい星雲星団 (星雲星団を見よう星雲星団一覧表

 【惑星状星雲】 M1 (かに星雲,おうし座), M97 (おおぐま座)
 【散光星雲】 M42 (オリオン大星雲,オリオン座)
 【散開星団】 M35 (ふたご座), M36・M37・M38 (ぎょしゃ座), M44 (プレセペ,かに座)
 【銀河(系外星雲)】 M81・M82・M101 (おおぐま座), M106 (りょうけん座)


惑星用語の説明月の形の変化について

天文現象
5新月新月:5時46分
6
啓蟄:7時30分。太陽の黄経が 345度になる。
月が最遠:16時49分(視直径29分23秒)
12
小惑星(3)ジュノーが(しし座,+9.0等)
13上弦の月上弦:8時45分
16
アルゴル極小:22時7分
18
春の彼岸の入り
20満月満月:3時10分
月が本年最近:4時9分(視直径33分30秒)
21
春分:8時21分。太陽の黄経が 0度になる。
22
天王星が:5時15分
23
水星が東方最大離角:10時10分(-0.1等,離角18°6')
26下弦の月下弦:21時7分

Home   【星空入門】   【星空情報