☆2013年7月の星空

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2013年7月の星空情報

 七夕は例年梅雨で星が見にくいものですが,今年は翌日が新月で晴れれば一晩中星空観察に良い条件です。
 織り姫と彦星は都会の空の下でもよく見える明るい星です。晴れ間がのぞいたらぜひ空を見上げてみて下さい(夏の星座を探してみよう)。
 曇ってしまったら,来月13日の旧暦七夕を待ちましょう。

 10日に,有名な長周期(ミラ型)変光星,くじら座 ο(ミラ)が極大を迎えます。ミラは暗い時期は肉眼で見えませんが極大の頃は肉眼で見えるようになります。長周期変光星の極大日はあくまで予想の日付で,また極大日のみが特別明るいというものでもありません。極大前後1カ月くらい明るい状態が続きますので,晴れた日にさがしてみましょう。長周期変光星の実際の極大日は観測結果に基づき後から割り出されます。くじら座は秋の代表的星座ですから,7月半ばは午前2時を過ぎても地平線高度が10〜20°(東南東の空)にようやく昇ってきたところです。
明け方の惑星たち  変光星の観測については 変光星を見よう をご覧ください。

 夏休みに入った直後は天気が安定するためキャンプに出かけたりなど星空を見上げる機会も多いことと思います。今年は23日が満月で7月下旬は月明かりの影響を大きく受けますが,後半になるにつれ宵の早い時間帯の空は見やすくなります。
 28日に極大のみずがめ座 δ南群は1時間に10個程度の流星を期待できる流星群で,7月20日頃からはペルセウス座流星群の流れ星も流れます。月明かりはありますが,この頃は幾つかの流星群が活動をしており流れ星が多い時期です。 

 30日の明け方の空で,水星が西方最大離角を迎えます。午前4時の東京での地平線高度が6.9度。決して見やすいとは言えませんが,東の空が開けた場所で,できれば双眼鏡を使って探してみてください。すぐ近くに見えている火星と木星が良い目印となってくれます。


南中する星座 (夏の星座夏の全天星図

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。

 【上旬】 おおかみ座てんびん座
 【中旬】 かんむり座こぐま座 ・ じょうぎ座(☆) ・ ふうちょう座(☆) ・ へび座頭部 ・ みなみのさんかく座(☆)
 【下旬】 さそり座

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

見やすい星雲星団 (星雲星団を見よう星雲星団一覧表

 【惑星状星雲】 M57 (環状星雲,こと座)
 【散光星雲】 M8 (干潟星雲,いて座), M17 (ω星雲,馬蹄型星雲,いて座), M20 (三裂星雲,いて座), 他,天の川に多数
 【散開星団】 M21・M23・M24・M25 (いて座), M6・M7 (さそり座), 他,天の川に多数
 【球状星団】 M3 (りょうけん座), M4・M80 (さそり座), M5 (へび座), M10・M12 (へびつかい座), M13・M92 (ヘルクレス座)
 【銀河(系外星雲)】 M51 (子もち星雲,りょうけん座), M101 (おおぐま座)


惑星用語の説明月の形の変化について

天文現象
2
半夏生:1時45分。太陽の黄経が 100度になる。
準惑星 冥王星(小惑星番号134340)が:3時6分(いて座,+14.0等)
天王星が西矩:20時55分
4
アルゴル極小:1時25分
5
地球が遠日点を通過 (1.016708AU):23時44分
7
七夕
小暑:7時35分。太陽の黄経が 105度になる。
月が最遠:9時35分(視直径29分23秒)
8新月のイメージ新月:16時14分
9
水星が内合:18時26分
10
くじら座 ο(ミラ,周期332日,変光範囲2.0等-10.1等)が極大光度
16上弦の月のイメージ上弦:12時18分
19
夏の土用の入り:21時29分。太陽の黄経が 117度になる。
夏の土用入りから立秋までの間に暑中見舞いを出す。
22
月が最近:5時23分(視直径33分16秒)
23満月のイメージ大暑:0時56分。太陽の黄経が 120度になる。
満月:3時16分
24
アルゴル極小:3時6分
土星が東矩:10時20分
26
アルゴル極小:23時54分
28
みずがめ座 δ南流星群が極大(条件悪)
30下弦の月のイメージ下弦:2時43分
やぎ座 α流星群が極大(条件悪)
水星が西方最大離角:17時48分(+0.3等,離角19度6,視直径7秒7)

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