☆2013年10月の星空

※転載・複製は,一切お断り致します。
(C) 2013 Mira House. All rights reserved.


2013年10月の星空情報

 4日にを迎える天王星が観望好期です。天王星は暗い空ならかろうじて肉眼で確認できますし,小さな双眼鏡などがあれば,さらに見やすくなります。小望遠鏡では面積を持った円盤状に見ることができます。

 8〜9日の夜に極大を迎える10月りゅう座流星群(ジャコビニ流星群)は月明かりの影響も無く良い条件です。今年はダストトレイル(流星物質のかたまり)の接近は予報されていませんが,近年,少しですが群流星が出現しています。観望は,8日の夜,輻射点のあるりゅう座 が高い位置にある早い時間帯から始めましょう。
 ジャコビニ流星群は,ゆっくりとした流星がふわっと飛ぶことで知られています。

 21日のオリオン座流星群は,満月直後の大きな月明かりの下での極大となります。例年1時間に10〜20個の流れ星が観測される流星群ですが,暗い流星も多いので,暗い空の下での観測が不可能となる今年は厳しい条件となります。
 流星観測を計画しておられる方は,流れ星を見てみよう のページを参考にしてください。流星観測は身体が冷えますので,防寒対策をしっかりして下さいね。

夕刻の水星

 9日の夕刻西空で,水星が東方最大離角を迎えますが,ようやく水星が見え始める17時50分の東京における地平選好度は3.1°。観望はかなり厳しいでしょう。捜すときは双眼鏡があると便利です。方角は西南西になります。

 17日の夜は名月十三夜です。
 十三夜は日本独特の行事で,日本では,お月見は中秋の名月と後の名月(十三夜)の両方の名月を見るものとされ,どちらか片方だけ見るのは“片見月”として忌み嫌われました。9月の中秋の名月を見た人は,ぜひ十三夜も見上げてみてください。

 22日早朝の小惑星による恒星食は,新潟県と福島県を結ぶ約100kmの地域で見られます。うみへび座の4.7等星が,前を通った小惑星に隠されて見えなくなる瞬間が観察できます。


南中する星座 (秋の星座秋の全天星図

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。

 【上旬】 インディアン座(☆) ・ こうま座はちぶんぎ座(☆) ・ やぎ座
 【中旬】 ケフェウス座
 【下旬】 つる座とかげ座ペガスス座みずがめ座みなみのうお座

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

見やすい星雲星団 (星雲星団を見よう星雲星団一覧表

 【惑星状星雲】 M27 (あれい状星雲,こぎつね座), M57 (環状星雲,こと座), NGC7293 (らせん状星雲,みずがめ座)
 【散光星雲】 NGC7000 (北アメリカ星雲,はくちょう座)
 【球状星団】  M2 (みずがめ座), M15 (ペガスス座), M30 (やぎ座), M56 (こと座)


惑星用語の説明月の形の変化について

天文現象
2
アルゴル型食変光星 カシオペヤ座RZ が極小:21時22分
3
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:19時22分
冥王星(134340)が東矩:5時28分
4
アルゴル型食変光星 カシオペヤ座RZ が極小:2時3分
天王星が:6時27分(+5.7等,うお座
5新月のイメージ新月:9時35分
8
寒露:11時58分。太陽の黄経が 195度になる。
9
ジャコビニ流星群(10月りゅう座流星群)の極大:2時(条件最良)
水星が東方最大離角:19時11分(+0.0等,離角25°3)
10
アルゴル型食変光星 カシオペヤ座RZ が極小:1時29分
はくちょう座 R(周期426日,変光範囲6.1等-14.4等)が極大光度
11
月が最近:8時14分(視直径32分18秒)
12上弦の月のイメージ上弦:8時2分
16
木星が西矩:15時38分
17
十三夜(後の月)
18
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:3時26分
19満月のイメージ満月:8時38分 半影月食(日本からは見えない)
20
秋の土用の入り:14時46分。太陽の黄経が 207度になる。
21
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:0時15分
オリオン座流星群が極大(条件最悪)
22
小惑星(313)カルダエア(Chaldaea)の恒星食うみへび座 HIP 47310, 4.7等)
23
霜降:15時10分。太陽の黄経が 210度になる。
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:21時4分
25
月が最遠:23時24分(視直径29分33秒)
26
アルゴル型食変光星 カシオペヤ座RZ が極小:19時5分
27下弦の月のイメージ下弦:8時40分

Home   【星空入門】   【星空情報