☆2015年7月の星空

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2015年7月の星空情報

夕刻の惑星たち

 七夕は例年梅雨で星が見にくいものですが,織り姫と彦星は都会の空の下でもよく見える明るい星です。晴れ間がのぞいたらぜひ空を見上げてみて下さい(夏の星座を探してみよう)。満月を過ぎた月がありますが,夜半前なら月明かりの影響を受けずに星空を見上げることができます。
 曇ってしまったら,来月20日の旧暦七夕を待ちましょう。

 先月に引き続き,今月も夕刻の西空で月と木星と金星のランデブーを楽しむことができます。惑星が没する時刻が早くなっていますので先月より早い時間帯で観察しなければなりませんが,西空に並ぶ惑星たちを楽しみましょう。

 夏休みに入った直後は天気が安定するためキャンプに出かけたりなど星空を見上げる機会も多いことと思います。しかし今年は31日が満月で,下旬になるほど月明かりに悩まされることになります。星空観察は夏休みに入った直後か,8月のお盆の頃が良いかもしれません。

 7月中旬〜8月中旬は幾つかの流星群が活動をしており,一年の中でも特に流れ星が多い時期となっていますが,今年は月明かりの影響を受けて7月下旬は観察に適しません。
 8月7日が下弦になりますので,好条件となる8月のペルセウス座流星群に期待しましょう。


南中する星座 (夏の星座夏の全天星図

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。

 【上旬】 おおかみ座てんびん座
 【中旬】 かんむり座こぐま座 ・ じょうぎ座(☆) ・ ふうちょう座(☆) ・ へび座頭部 ・ みなみのさんかく座(☆)
 【下旬】 さそり座

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

見やすい星雲星団 (星雲星団を見よう星雲星団一覧表

 【惑星状星雲】 M57 (環状星雲,こと座)
 【散光星雲】 M8 (干潟星雲,いて座), M17 (ω星雲,馬蹄型星雲,いて座), M20 (三裂星雲,いて座), 他,天の川に多数
 【散開星団】 M21・M23・M24・M25 (いて座), M6・M7 (さそり座), 他,天の川に多数
 【球状星団】 M3 (りょうけん座), M4・M80 (さそり座), M5 (へび座), M10・M12 (へびつかい座), M13・M92 (ヘルクレス座)
 【銀河(系外星雲)】 M51 (子もち星雲,りょうけん座), M101 (おおぐま座)


惑星用語の説明月の形の変化について

天文現象
1
小惑星(4)ベスタが西矩:3時50分
金星が木星の南0°24′:23時16分
2満月のイメージ満月:13時18分
半夏生:7時24分。太陽の黄経が 100度になる。
かに座 R(周期362日,変光範囲6.1等-11.8等)が極大光度
6
月が最近:3時52分(視直径32分32秒)
準惑星 冥王星(小惑星番号134340)が:19時31分(いて座,+14.1等)
C/2014 Q1 PANSTARRS彗星が近日点を通過
7
七夕
地球が遠日点を通過:4時40分
小暑:19時12分。太陽の黄経が 105度になる。
9下弦の月のイメージ下弦:11時8分
10
金星が最大光度:8時(-4.5等)
天王星が西矩:12時51分
11
こぎつね座 R(周期137日,変光範囲7.0等-14.3等)が極大光度
13
アルデバランの(東京:出現):2時9分
16新月のイメージ新月:10時24分
20
海の日
夏の土用の入り:9時5分。太陽の黄経が 117度になる。
夏の土用入りから立秋までの間に暑中見舞いを出す。
21
月が最遠:20時2分(視直径28分30秒)
23
大暑:12時30分。太陽の黄経が 120度になる。
準惑星ケレス(1)が最近:14時5分(1.9394au)
水星が外合:21時15分
24上弦の月のイメージ上弦:13時4分
26
てんびん座θ(4.1等)の星食(東京:潜入):21時37分
27
準惑星(1)ケレスが:23時38分(+7.5等)
28
みずがめ座 δ南流星群が極大(条件最悪)
30
下弦:2時43分
やぎ座 α流星群が極大(条件最悪)
31満月のイメージ満月:19時43分

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