☆8月の星空

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2003年8月の星空情報

 8月は夏休みで星を見る機会が多くなる月です。1日から7日まではスターウィークで,各地で星を見るイベントが開かれますので地域の情報などに注意しましょう。

 さて,この8月の主役は火星です。2年2ヶ月毎に接近する火星ですが,小接近と大接近ではかなりの差があり,今回は火星の近日点近くで起こる最も大きな接近となります。同じ大接近だった時と比べても,今回の視直径25秒1に対し,1971年は24".9,1988年は23".8です。次の同程度の大接近は2018年ですから,スケッチなどをして十分楽しみましょう。
 火星の接近については『星のふるさと』を併せてごらん下さい。

 このほかの惑星は,海王星と天王星が相次いでを迎え,観望好期となります。天王星は小望遠鏡や双眼鏡でもよく見えますので,探してみましょう。海王星も小望遠鏡で小さな小さな円盤状に見ることができます。
 一方,水星も15日に東方最大離角を迎えますが,薄明の夕方19時の高度が6度くらい。確認は難しいでしょう。

 毎年お盆休みの頃に極大が訪れるペルセウス座流星群は,今年は月が大きく残念ながら最悪の条件です。観測される方は,こちらを参考にしてください。


南中する星座 (夏の星座

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。

 【上旬】 へびつかい座 ・ ヘルクレス座 ・ りゅう座 ・ さいだん座(☆)
 【中旬】 へび座(尾部)
 【下旬】 こと座 ・ たて座 ・ みなみのかんむり座

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

見やすい星雲星団 (星雲星団を見よう星雲星団一覧表

 【惑星状星雲】 M57 (環状星雲,こと座), M27 (あれい状星雲,こぎつね座)
 【散光星雲】 M8 (干潟星雲,いて座), M17 (ω星雲,馬蹄型星雲,いて座), M20 (三裂星雲,いて座), 他,天の川に多数
 【散開星団】 M21・M23・M24・M25 (いて座), M6・M7 (さそり座), 他,天の川に多数
 【球状星団】 M4・M80 (さそり座), M10・M12 (へびつかい座), M13・M92 (ヘルクレス座), M56 (こと座)
 【銀河(系外星雲)】 M51 (子もち星雲,りょうけん座), M101 (おおぐま座)


 惑星用語の説明はこちら
天文現象
2
小惑星イオが(+10.2等)
4
海王星が:23時(+7.8等,やぎ座)
みずがめ座ι流星群が極大の頃
旧暦七夕
5上弦:16時28分
6
月が最近:23時。視直径32分20秒
8
立秋:7時24分。太陽の黄経が 135度になる。立秋以降は残暑見舞い。
12満月:13時48分
13
ペルセウス座流星群が極大:08時(条件最悪)
15
水星が東方最大離角:6時(+0.4等,離角27度26分)
17
金星が外合:12時
19
月が最遠:23時。視直径29分35秒
20下弦:9時48分
はくちょう座流星群が極大の頃
23
処暑:22時8分。太陽の黄経が 150度になる。
木星が:5時
25
天王星が:02時(+5.7等,みずがめ座)
27
火星が大接近:19時 (距離5576万km,視直径25秒1)
28新月:02時26分
31
火星が:06時 (-2.9等,みずがめ座,視直径25秒1)


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