☆12月の星空

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2004年12月の星空情報

 上旬は,明け方の南東の空に注目してみましょう。5日の朝に火星と金星が1度まで最接近しますが,10日頃まで木星や細い月も含めてにぎやかなランデブーが観察できます。空気が澄んでくる頃なので,周囲の風景と共に楽しみましょう。
 下旬になると,30日には水星が西方最大離角となり明け方の空に加わります。30日の朝6時の水星の高度は9度くらいですが,明るい金星が1度程度離れたところに輝いているので探し出すチャンスです。

 毎年師走の空を飾るふたご座 流星群は,今年は条件最良。一晩中コンスタントに流れる安定した流星群で,近年夏のペルセウス座 流星群をしのぐほど活動が活発で,極大時には1時間あたり80個ほどの流星が流れます。12月5日頃には活動期に入り,20日頃まで続きます。

 下旬は,比較的条件の良い小惑星による恒星食が2回あります。
 25日のLovaの食はかに座 で対象星は10.0等,29日のVirginiaはおうし座 で対象星は10.7等。詳細な情報は,こちらで手に入れることができます。


南中する星座 (冬の星座

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。

 【上旬】 カシオペア座ほうおう座
 【中旬】 くじら座 ・ さんかく座
 【下旬】 おひつじ座 ・ みずへび座(☆)・ろ座

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

見やすい星雲星団 (星雲星団を見よう星雲星団一覧表

 【散光星雲】 M42 (オリオン大星雲,オリオン座)
 【散開星団】  M34 (ペルセウス座), h-χ (二重星団,ペルセウス座), M45 (プレアデス,すばる,おうし座)
 【銀河(系外星雲)】 M31 (アンドロメダ大星雲,アンドロメダ座), M33(さんかく座), M74 (うお座), M77 (くじら座)


 惑星用語の説明はこちら
天文現象
5下弦:09時53分
金星と火星が接近:16時(1度15分)
7
大雪:03時49分。太陽の黄経が 255度になる。
10
水星が内合:19時
12新月:10時29分
13
月が最近:06時(視直径33分23秒)
14
ふたご座 流星群が極大:09時(好条件)
冥王星が:13時
15
オリオン座 χ流星群が極大(好条件)
19上弦:01時40分
21
小惑星(639)Latonaによる恒星食:04時39分(中部地方,減光5.8等,4.1秒継続)
冬至:21時42分。太陽の黄経が 270度になる。
22
こぐま座 流星群が極大:18時
25
小惑星(868)Lovaによる恒星食:02時29分(中国・四国地方,減光4.1等,6.9秒継続)
27満月:00時06分
28
月が最遠:04時(視直径29分24秒)
29
小惑星(50)Virginiaによる恒星食:21時14分(東北地方,減光1.7等,6.5秒継続)
30
水星が西方最大離角:05時 (-0.3等,離角22度27分,視直径6秒6)


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