☆9月の星空

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2005年9月の星空情報

 9月になると日没時刻が早くなり,夕方早い時間帯から星が見えるようになってきます。
 また,9月に入ると明け方の空で黄道光が観望好期に入ります。黄道光は空気の澄んだところでしか見えませんが,山などへ行く機会があったら黄道に沿って光の帯が伸びているのを探してみましょう。

 8日深夜の小惑星ヘレナによる恒星食は月明かりもなく良好な条件で,東北南部から北海道南部の間で見られることが予想されています。

 18日の中秋の名月は満月と重なっていますが,中秋の名月とは,仲秋(陰暦8月)15日の月で,満月当日ではなく前後になる年もあります。中秋の名月は別名“芋名月”といい,昔から里芋を供える習慣がありました。日本人の主食が里芋だった名残だとも言われます。

 23日の接食は,この年に見られる最も条件のよい北限界の接食です。沖縄本島北端と名護市残波岬あたりを結ぶ線で見られますので,接食の線上へ行くことができる人は,ぜひ月の凹凸に見え隠れする星の姿を楽しんでみましょう。
 なお,この線より南側の地域では,星が月に隠される星食(えんぺい)となります。


南中する星座 (秋の星座

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。

 【上旬】 いて座くじゃく座(☆) ・ ぼうえんきょう座(☆)
 【中旬】 こぎつね座 ・ や座 ・ わし座
 【下旬】 いるか座 ・ けんびきょう座(☆) ・ はくちょう座

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

見やすい星雲星団 (星雲星団を見よう星雲星団一覧表

 【惑星状星雲】 M27 (あれい状星雲,こぎつね座), M57 (環状星雲,こと座)
 【散光星雲】 NGC7000 (北アメリカ星雲,はくちょう座)
 【球状星団】  M2 (みずがめ座), M15 (ペガスス座), M30 (やぎ座), M56 (こと座)


惑星用語の説明

天文現象
1
二百十日
月が最遠:12時(視直径29分25秒)
天王星が:20時(+5.7等,みずがめ座,視直径3秒7)
2
金星が木星の南1度22分を通過:21時
4新月のイメージ新月:03時45分
6
アルゴル型食変光星てんびん座 δが極小光度:20時36分
7
白露:21時57分。太陽の黄経が 165度になる。
8
小惑星(101)ヘレナによる恒星食(減光1.0等,7.3秒継続):01時03分(東北南部−北海道南部)
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:03時11分
11上弦の月ののイメージアルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:00時00分
上弦:20時37分
12
宇宙の日
13
冥王星が東矩:23時
16
月が最近:23時(視直径33分09秒)
17
水星が外合:17時
18満月のイメージ中秋の名月
満月:11時01分
20
秋の彼岸の入り
アルゴル型食変光星てんびん座 δが極小光度:19時46分
23
おうし座 27番星(3.6等)の接食(北限界):02時24分(沖縄地方)
秋分:07時23分。太陽の黄経が 180度になる。
25下弦の月ののイメージ下弦:15時41分
27
アルゴル型食変光星てんびん座 δが極小光度:19時21分
28
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:04時52分
29
月が最遠:0時(視直径29分29秒)

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