☆2014年7月の星空

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2014年7月の星空情報

明け方の惑星たち

 七夕は例年梅雨で星が見にくいものですが,今年は更に満月前の月明かりがあり,月が明るい宵の口は晴れても少々星が見づらいかもしれません。けれど織り姫と彦星は都会の空の下でもよく見える明るい星です。晴れ間がのぞいたらぜひ空を見上げてみて下さい(夏の星座を探してみよう)。
 曇ってしまったら,来月2日の旧暦七夕を待ちましょう。

 13日の明け方の空で,水星が西方最大離角を迎えます。午前4時の東京での地平線高度が8.5度。決して見やすいとは言えませんが,水星の地平線高度としては高い方です。東の空が開けた場所で,できれば双眼鏡を使って探してみてください。すぐ近くに見えている金星が良い目印となってくれます。

 夏休みに入った直後は天気が安定するためキャンプに出かけたりなど星空を見上げる機会も多いことと思います。今年は27日が新月で,特に7月下旬は月明かりの影響がなく良好な星空条件となります。

 28日に極大のみずがめ座 δ南群は1時間に10個程度,30日に極大のやぎ座 α流星群は1時間に5個程度の流星を期待できる流星群,また7月20日頃からはペルセウス座流星群の流れ星も流れます。
 このように,7月中旬〜8月中旬は幾つかの流星群が活動をしており,一年の中でも特に流れ星が多い時期となっています。 


南中する星座 (夏の星座夏の全天星図

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。

 【上旬】 おおかみ座てんびん座
 【中旬】 かんむり座こぐま座 ・ じょうぎ座(☆) ・ ふうちょう座(☆) ・ へび座頭部 ・ みなみのさんかく座(☆)
 【下旬】 さそり座

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

見やすい星雲星団 (星雲星団を見よう星雲星団一覧表

 【惑星状星雲】 M57 (環状星雲,こと座)
 【散光星雲】 M8 (干潟星雲,いて座), M17 (ω星雲,馬蹄型星雲,いて座), M20 (三裂星雲,いて座), 他,天の川に多数
 【散開星団】 M21・M23・M24・M25 (いて座), M6・M7 (さそり座), 他,天の川に多数
 【球状星団】 M3 (りょうけん座), M4・M80 (さそり座), M5 (へび座), M10・M12 (へびつかい座), M13・M92 (ヘルクレス座)
 【銀河(系外星雲)】 M51 (子もち星雲,りょうけん座), M101 (おおぐま座)


惑星用語の説明月の形の変化について

天文現象
1
月が最遠:4時10分(視直径29分26秒)
2
半夏生:7時24分。太陽の黄経が 100度になる。
4
地球が遠日点を通過 (1.016682AU):9時13分
準惑星 冥王星(小惑星番号134340)が:11時16分(いて座,+14.1等)
5上弦の月のイメージ上弦:20時59分
7
七夕
小暑:13時15分。太陽の黄経が 105度になる。
12満月のイメージ火星が東矩:3時52分
満月:20時25分
13
月が最近:176時26分(視直径33分20秒)
水星が西方最大離角:3時22分(+0.4等,離角20度55,視直径7秒9)
19下弦の月のイメージ下弦:11時8分
20
夏の土用の入り:3時17分。太陽の黄経が 117度になる。
夏の土用入りから立秋までの間に暑中見舞いを出す。
23
大暑:6時41分。太陽の黄経が 120度になる。
満月:3時16分
25
木星が:8時42分
27新月のイメージ新月:7時42分
28
月が最遠:12時28分(視直径29分23秒)
みずがめ座 δ南流星群が極大(条件最良)
30
下弦:2時43分
やぎ座 α流星群が極大(条件最良)

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