どうしようもなく鳥が好きで

ようこそ ことりカフェ

ほんの小さな子供だった頃から鳥が好きだった。
幼稚園のお絵描きでも必ず小鳥を描いていた。

嘴ってどうなっているんだろう。
翼ってどうなっているんだろう。

小鳥を飼ったら肩に乗ってくれるかしら。
羽ペンが作れるかしら。

親にねだってねだって
やっと飼えることになった十姉妹。
たくさん増えても慣れてはくれなかった。
でもみんなとても可愛かった。

近所の小鳥屋さんへ
お小遣いを握りしめて買いに行った文鳥の雛。
可愛がって可愛がって育てたのに
私の不注意でたった3ヶ月で死なせてしまった。

今でも思い出すのが辛いほど
一方的に私が悪い事故だった。

それから3年
もう一度だけ鳥を飼うことにチャレンジした。
鳥が好きで好きで、鳥がいる生活を諦めきれなかった。

お年玉を貯めて買った九官鳥。
よく懐いてくれた。
私がエレクトーンの練習をすると
いつも一緒に歌ってくれた。

だけど半年で死なせてしまった。
ネットもなかった昔、
正しい飼い方を得る方法がなかった。
寒さにやられ病で逝ってしまった。

文鳥のこと九官鳥のこと
思い出すたびに泣いて泣いて
でもどうにもならなくて、また泣いた。
涙は天国の彼らに届かない。

子供時代を共に過ごした鳥はこれで終わり。
もう失うことに耐えられなかった。
そうして大人になって最後の鳥を迎えた。

オカメインコ。
インコやオウムは寿命が長い。
自分の年齢を考えると最後の機会だと思った。

そのオカメインコはもうすぐ16歳。
オカメインコの飼い方を色々調べ勉強し、
1年をかけて迎える子を探した。
会った瞬間にこの子だと思った子だった。

一日でも長く一緒に時を刻めますように。

天国にいるかつての愛鳥たちを想いつつ
今日もオカメインコと
かけがえのない一日を過ごす。