7331のおさかな日記 9

滝登りタッキー :2002年9月〜2003年8月

※当ページの転載・複製は,一切お断り致します。
(C) 2002-2003 Yukiko Tsuchiyama. All rights reserved.
(Produced by Mira House.)

 2002年09月01日(日)

 ポチが逝って一週間。空の水槽を見るのは寂しいものだ。
 ポチの水槽はまだそのままにしておいて,今日はアクア・クリエイションへ行って,ベタ・コッキーナ2匹とオトシンクルス2匹を買ってきた。コッキーナは,繁殖をするつもりはないが,とりあえずオス&メスペアで。原種の赤系ベタで,別名ピースフル・ベタというらしい。ベタ・スプレンデンスに比べてピースフルなだけで,喧嘩をしないというわけではないようだが,オスもメスも混泳水槽へ放した。
 水あわせをしていると,カカオちゃんは勿論,先日買ったネオンテトラとファイヤーテトラの子供たちがみんなで水合わせ中ビーカーの周りに見物に集まってきて,コッキーナとオトシンたちは見せ物状態に(^^;。子供が好奇心旺盛というのは,魚もほ乳類も全く同じだね。
 水槽へ放すと,オトシンもコッキーナもあっというまに水草の中へ消え去った。

 オトシンを買ったので,オトシンのためにプレコ用のエサと,白点病治療薬マラカイト・グリーン液ヒコサンも買ってきた。薬の方は,使うかどうかもわからないのに高いし多いしちょっと参ったが,動物を飼っている以上,彼らの命を守るために最善を尽くすのは当然だよね。

 2002年09月02日(月)

 ポチの水槽を掃除。植物だけの水槽は,苔こそ生えるものの汚れもなくて,かえって寂しい。ポチの5L水槽,そのうちコッキーナか他のベタかを入れるかもしれないけれど,しばらくはポチの喪に服して空のままかな。ただ,何かいないと寂しいのでマキちゃん2匹を入れることにした。
 昨日買ってきたコッキーナちゃんたちは,蛇のように細長い身体をくねくねさせて水草の茂みに隠れているので,ほとんど見かけることはない。空気を吸いに水面へ上ってきたところも見たことないのはどうしてだろう?

 2002年09月03日(火)

 ポチの水槽に入れたマキちゃんたちは,精力的に糞をしながら苔取りをしている。ふと気がつくと上の方に2匹並んでいたので,マキの殻についている雑草?を取ろうと思って押さえつけて草を取ったところ,大慌てで逃げられた。石巻貝なんてバカのように見えるけど,怖い目に遭うとすごい勢いで逃げる。あまりに急ぐのでひっくり返りそうになっていた。せっかく殻を綺麗にしてあげようと思ったのに,そんなに怖がらなくても…。

 2002年09月05日(木)

 ポッポッポがいないと寂しい。フィルタの回転で動くポチの水槽の水の気配が,ポチが泳ぐときのさざ波のように感じられ,思わず水槽を振り向いてしまう。フィルタから流れ出る水を抑えるために水槽につけてある発泡スチロールの白が,視野の隅でポチに見える。とてもかわいがったから,精一杯世話をしたから,ポチの死に後悔のしようはないけれど,もうポチがスイスイ泳ぐ姿を見られないなんて考えるのはつらすぎるから,考えないようにして過ごす。どうして命には終わりがあるんだろうね。永遠に続くのは大変だろうけれど,終わりは寂しい。

 2002年09月07日(土)

 水換え後,突然コッキーナたちが見やすいところにも出てくるようになった。水換えで慣れるというのも変だけど。ポチの水槽には,よく見ると,以前ポチの生前にも見かけたことがある,白い長い生物が大発生している。根拠はないんだけど,この生物がポチを殺したのではないだろうか? 辛抱強く取っていこう。

 2002年09月08日(日) 白露

 正午に照明がついたときには前に出てきて餌を欲しがっていた葉っぱちゃんが,その後突然怖がって後ろに行ってしまい,ミジンコを与えてもいつものように率先して食べない。食べようと言う意志はあるようだが,機敏に動けないのでテトラたちに餌をさらわれ,食べることができない。あとで上の角でじっとしていたので,他の魚たちに気付かれないようにクロマをおとしてやると,数粒何とか食べてくれた。急にどうしたのだろう? 亮介は,コッキーナたちが出てくるようになったからではないかという。数日前からひれがおかしいのは気付いていたが,多分原因はそれではないだろう。水質にうるさいチョコレートグラミーだから,水換えで体調を崩したのかも知れない。大丈夫だろうか。

 2002年09月09日(月)

 朝,暗いままの水槽をのぞいたときは,葉っぱちゃんが泳いでいるのが見えて安心したが,照明がついて見てみると,何と底砂の上に横たわっていた。死んでいるわけではなく,私がのぞき込むと縦になったが,体色が薄くなっていて,明らかに変。餌のときだけは,気がつくと上へやってきて少しだけど餌を食べたのが唯一の救いだったが,その後もずっと草に挟まったりして,いつものように上の方をヒラヒラと泳いだりしてはくれなかった。せっかく慣れてきたのに,やっぱりダメだったのだろうか。葉っぱちゃん,頑張って。まだ死ぬには早いよ。どうしてあげたらいいの?
 コッキーナは,1匹は餌の時,他の魚たちと一緒に水面でクロマを食べた。

 2002年09月10日(火)

 葉っぱちゃんは,昨日より元気が無く,餌の時も上に出てこなかったし,上にいるときに目の前にクロマを落としてあげても,つついて落とすだけで本当に食べることができたのは2粒か3粒だった。心なしか,目が濁っているように見える。昨日までは少し希望も持っていたけど,やっぱりダメかもしれないという気持ちになってきた。ヒコサンを添加してみようかとも思うが。。。
 夜,少しばかりヒコサンを添加してみる。

 2002年09月11日(水)

 葉っぱちゃん,ついにミジンコもクロマも食べず。一日沈んでいて,時々上の角でじっとしていた。尻尾をつぼめて情けない様相の葉っぱちゃんを見るのは何とも寂しく悲しい。夜照明を消すと,何故か元気としか思えない勢いで上の方をスイスイ泳いでいたので,試しに餌を与えてみたがやっぱり見向きもしなかった。
 コッキーナの方は,2匹とも出てきてミジンコを食べた。

 2002年09月12日(木)

 朝からいくら目をこらしても葉っぱちゃんの姿を認めることができず,照明がついて確認すると,植木鉢の後ろで固くなっていた。まだ目も残っていたし,今日になって死んだのだろう。7月20日に買ってきて,まだ1ヶ月半。可愛い子だったので,とても残念だ。いつも上の方でヒラヒラ泳いでいて,配管が通っている水面がお気に入りのねぐらだった。部屋が明るくても寝る時刻になると勝手にそこに行って寝るという,とても規則正しい生活をする子だった。大きい餌ばかり狙って食べるのもお茶目だったし,よく慣れていた。
 グラミーの墓場になっているスカローサの鉢に埋葬。

 2002年09月19日(木)

 コッキーナたちはだいぶ慣れてきた。餌の時は,特にメスの方は出てきてみんなと一緒に食べる。オスは草の中でくねくねしていることが多いが,たまに出てきたところをよく見ると,少し大きくなって尾が伸びてきたようだ。色もますます赤くなってきた。時々あくびをするのは,ベタ・スプレンデンスと同じみたい。丈夫に育ってくれるといいな。

 2002年09月23日(月) 秋分

 コマキ2匹をポチの水槽へ派遣して以来,なれ合って働かなくなったヤマトヌマエビとオトシンクルスだけでは役不足らしく,テトラ水槽は苔がひどい。石巻貝が必要なのでは,という結論に達し4匹購入。ついでに,店で同じ水槽にいたメダカも4匹購入。石巻貝が1匹100円なのに対し,メダカは1匹15円。大型魚の餌として売られていて安いのかな? メダカは,空になったポチの水槽に発生しているプラナリアのような変な動物対策の対策として,ポチの水槽に放した。熱帯魚ではないし強いので,ヒーター無しでも十分元気に過ごしてくれるだろう。

 2002年09月25日(水)

 メダカを入れて4日。あんなに沢山いたプラナリアのような白い小さな生物は一度も見かけなくなった。メダカが食べているとしか思えない。また,嫌気性細菌が出す水面の油膜もすっかり無くなった。時々水面でパクパクしているので,多分メダカが食べたのだろう。メダカと同種のブラックモーリーがそうしていたように。メダカ4匹で生態系が変わるものだ。

 2002年09月27日(金)

 開店セールをしているホームセンターのペットショップで先着500名様にベタを配っているというので,寄ってみた。2日前に郵便受けに入っていた広告でベタの配布を知り,飼い方も知らない人たちに配布される可愛そうなベタのうち,せめて1匹だけでも救ってあげたいと思ったのだった。ポチが逝って1ヶ月,我が家のベタ水槽は空いているのだから。
 最初,ペット館がわからずホームセンターの方へ行ってしまって「お客も少ないしベタも配ってないじゃん」と思ったが,ペット館が道を挟んだ向こうにあるのを発見し,移動。入り口では配っていなかったので熱帯魚売り場がある2階へ行き,そこで袋を配布している現場を発見。ベタかなぁと思って近づいたら,店の人が「これを差し上げてますけど,飼ってみますか」といってベタの袋を渡してくれた。美しい子が欲しかったけど渡してもらったのをもらうしかなさそう。これも運命の出会いだよね,と思って,差し出された子をもらうことにした。顔が白っぽく,尾の付け根が青で先端に向かって紫色に変わっているその子は,袋の中を元気に泳いでいて,私が覗き込むとあくびをしていた。誰にもらわれるかで運命が決まるというのにのんびりしたものだ。それとも私のことを信用してくれたのだろうか。用事は終わったが,他の魚や鳥などを一通り見て回り,店を出た。
 店の中には,ベタの袋を時には2つも持っている人がいて心が痛んだ。ベタは2匹一緒に飼えないの知ってるのかしら? ベタは金魚じゃないからヒーターがいるって知ってるのかしら? ベタはコップが好きなわけじゃないこと知ってるのかしら? 水合わせしなければならないこと知ってるのかしら? ラビリンス器官を持っているばかりにビンやコップで飼えてしまい,おかげでこんな悲劇的な運命を背負わされるベタ。今日配られた500匹の運命を考えると悲しくなるので,うちに来た子のことだけを考えるようにしようと思ってあまり周りを見ないようにした。

 帰宅後早速水合わせ。ビーカーに入れたベタを水槽に浮かべても,メダカたちは興味がないらしく寄ってこない。ベタの方は外へ出たそうでジタジタしていたが,30分かけて水あわせをした後,水槽へ放した。ポチは最初はあんなにじっとしていたのに,新しいベタは動くこと動くこと。水槽へ出た瞬間にここが自分の終の住処だと悟ったかのように馴染み,流されながらも泳ぎ回り,来たばかりだというのに私を見ると寄ってくる。今までの子は1週間くらいしないと慣れなかったんだけどなぁ?
 5L水槽なのにやたら魚が増えると水質が悪化するので,メダカを2匹水槽へ移した。メダカの水合わせ中は,しっかりコッキーナが寄ってきて観察していた。
 水槽へ移して照明をつけて改めて見てみたが,やっぱり頭の周辺がまだらだし,あんまり美しい子とは言えないようだ。でも,尾にかけてのグラデーションは綺麗。顔は,ポチやモアジュと比べて可愛いかと言われると,そう言い切れるほどではないけど,目に愛嬌がある。名前はどうしようか?

 水槽へ移した2匹のメダカは,環境が変わって不安なのかつるんで泳いでいるが,買ってきた日のように忙しそうでもない。広い水槽の方が落ち着くのかな? 5L水槽では餌の食べ方もわからないという感じだったのに,餌も他の魚たちと一緒に食べた。ニューゴールドネオンより黄色がかって見えるけど,遠目に見ると,白っぽい魚が水面近くを泳いでいるので華やかになったかも。思い出して,ポチの塩ビ管を5L水槽へ入れてみたが,ベタは,まだ塩ビ管に潜る勇気はなさそう。時々うるさいというようにゆるやかにメダカを追い払っているが,特にメダカに敵意を持っているわけではなさそうなので,混泳できるだろう。メダカは油膜を食べてくれるようだし,しばらくこのまま様子を見よう。

 2002年09月28日(土)

 朝起きてみると,ベタと一緒に残った2匹のメダカの内大きな方の尻尾がボロボロになっていた。黙って見ていると,ベタがメダカを追いかけている。それもかなり激しく。新しい水槽に落ち着くため,ベタが縄張りを主張し始めたのだろう。私としてはメダカがいる方が水槽が綺麗に保てるのでありがたいが,ビクビクしているメダカたちがあまりに哀れで,水槽へ移すことにした。ビーカーに入れた2匹のメダカの水合わせをしていると,昨日のうち水槽に移動していた2匹のメダカが近くにやってきて,ビーカーを覗き込む。昨日のベタの水あわせの時は興味一つ示さなかったのに,自分の仲間だと興味を示すのは面白い発見だった。何も考えてなさそうなメダカなのにね。
 ベタは1匹になって悠々としている。やたら飛び跳ねて,フィルタに飛び込もうとしている。ポチとは随分違うことに興味を示すんだなぁ。やっぱりベタって,1匹1匹明らかに性格が違う。この子と仲良くなれるかどうかは,まだわからない。

 2002年09月29日(日)

 ポチの水槽(ポチはいないけど…)は,メダカがいなくなったとたんに油膜だらけ。やっぱりベタがメダカとの共存に慣れてくれないかと思って水換えの時大きいメダカ2匹をベタ水槽へ移してみた。水あわせのためビーカーを入れた瞬間から,ベタは鰓を脹らませてメダカを威嚇しに来て,メダカは怖がってじたばた。買い物で3時間留守にして帰ってくると,1匹は尻尾がなくなり,もう1匹も尻尾が半分になっていた。尾がなくなった方のメダカはまともに泳ぐこともできないので,さすがにかわいそうになり,1日2回も環境が変わるのは酷かと思ったが,もう一度カラシン水槽へ移した。水あわせをしていると,やっぱりカラシン水槽の2匹のメダカは仲間を迎えにやってくる。メダカって意外にかわいいんだね。
 困ったちゃんのベタは,今日も何度もフィルタへ上ろうとしていたので,滝登りベタということで,タッキーという名前が決定した。

 2002年10月01日(火)

 タッキーは,相変わらずよく泳ぎ回るし,しょっちゅうフィルタに上ろうと滝登りをしてパシャパシャしている。時々滝登りに成功すると,満足げにしばらく流れ落ちる水の中に浸ってじっとしている。その様子は,とても生きている魚とは思えない(^^;。
 多分,この子は何の変哲もないトラディショナル・ベタとして大量飼育された1匹で,ずっと瓶か袋に閉じこめられてきて,こんな水草や流木のある環境に1匹だけで放されたのは初めてで,嬉しくて仕方がないのかもしれない。そう思うと愛おしい。
 夜,ふと見るとタッキーがじたばたしていて,近くを1.5cmくらいの虫が歩いていた。またしばらくして見ると,タッキーは何かをつついていて,よく見ると虫だった。いつのまにか水槽に登って落ちたのだ。タッキーはその大きな虫を一のみで食べてしまった。すごい!

 2002年10月02日(水)

 タッキーが滝登りをするところを一度も見かけなかった。フィルタに慣れてのかな?
 コッキーナ・メスは,ほとんど出てこなくなってしまった。餌の時も出てこないので,今日はミジンコの日だったため,メスが隠れ家にしている基地にミジンコを入れてあげたら,基地の中でミジンコを食べていた。とりあえず,元気は元気なんだけど,やっぱりオスが恐いのかなぁ。
 タッキーに尻尾を全部食いちぎられたメダカは,植木鉢の後ろに隠れてあまり出てこない。元気がなさそうで心配だ。

 2002年10月03日(木)

 朝,尻尾が食いちぎられたメダカが死んでいた。一番大きい子がタッキーの犠牲になってしまった。ごめんね。やっぱりタッキーと一緒に泳がせなければ良かった。普通は尻尾がちぎれたくらいなら再生するのだけど,感染症にでもかかったのかもしれない。スパティフィルムの鉢に埋めてあげた。

 2002年10月04日(金)

 帰宅すると,部屋は暑く,タッキーは29.7℃になっていた。

 2002年10月13日(日)

 何だか元気がないと思ってよく見ると,タッキーにコショウ病のような斑点あり。底砂の掃除が難しいので水質が良くなかったのだろうか? さっそくヒコサンとニューグリーンFを添加し,水温を30℃に上げたが,治ってくれるだろうか? 悲しい。

 2002年10月14日(月)

 朝起きると,タッキーはスイスイ泳いでいる。照明をつけて観察すると,昨日のコショウ病の症状はなくなっていた。水温を上げて病原体の増殖を抑え,薬を入れて病原体を殺したのが功を奏して,回復の方向へ向かったのだろう。餌を与えると,食欲もバッチリで食べてくれた。よかった。もう2〜3日薬浴をさせたら,底砂を取り去って環境を変えてあげよう。

 2002年10月15日(火)

 朝,気がつくと,タッキーはまたフィルタ槽へ飛び込んでいた。野望完成というところか? 昨夜も狭いフィルター槽へ飛び込んで戻してやったので,面倒で放っておいたが,しばらくして見ると,水槽へ戻っていた。自分で行き来するらしい。もう勝手に移動させておこう。コショウ病は,もうすっかりよさそうだ。用心のため,もう1日くらい水温を高めにしておこう。

 2002年10月17日(木)

 タッキーはすっかり元気になったので,水換えをし,温度を通常に戻した。すると,ここ数日全く動かなかった2匹のマキちゃんが動き出した。薬もしくは高温から身体を守っていたのだろうか? この2匹の石巻貝は,我が家の水槽を掃除すること2年半。一緒に買ってきた5匹のうち,すでに3匹は他界しているし,だいぶ年をとっているはずで心配していたが,一安心。石巻貝といえど,長く一緒に暮らしているので愛着が湧くのだ。
 基地に隠れっぱなしだったコッキーナのメスが,ここ数日,出てきてみんなと一緒に餌を食べるようになって嬉しい。でも,今度はオスがあまり餌を食べていない気がする。どうしてこう,ベタって普通?じゃないんだろうねぇ。小型カラシンたちは,餌を食べないとかいって心配しなければならなかったことなど一度もないのに。

 2002年10月23日(水) 降霜

 水槽2台とも小水換え。結局タッキーの底砂は取り去らずにいるが,またコショウ病などになってもらっては嫌なので,1日おきくらいにはストローを使って糞と食べかすを掃除。
 しかし,タッキーがメダカを受け入れてくれなかったおかげで,タッキーの水槽は油膜だらけ。さらに今日など,せっかくメダカが一掃してくれたはずの変な白い軟体動物?が復活していてショックだった。タッキー,あんたもベタなら滝登りばかりしてないで,こういうの食べて始末してよ!
 コッキーナたちは,今日も出てきて餌を食べてくれて良かった。オトシン用に入れているプレコの餌は,結局オトシンが食べているところはほとんど見かけず,エビたちもあまりお気に召さないようで,いつもメダカがつついている。今日はコッキーナも食いついていた。もっともほとんど吐きだしていたが…。

 2002年10月24日(木)

 タッキーはだいぶ慣れてきた。最近では私の顔を見ると急いで寄ってくる。亮介には寄って来ないらしく,亮介は「さすがベタ。由紀子にだけなつく」と言っていた。あまりに激しく滝登りばかりするせいか,左の鰓の上のウロコが一枚とれかかって逆立っている。困った子だ。ベタは泳ぐのが下手なので,特にひれの長いオスなどは止水で飼わないと,流されて体力を消耗し,最後には動けなくなって死んでしまうとも聞くが,とてもこれはタッキーには当てはまりそうにない。それに,今まで飼ったベタはみんなおっとりしていたが,タッキーは非常に活発で常に大忙しで動き回っている。流れなんて意に介していないし,それどころか楽しんでいるようだ。本当に,ベタって何匹飼っても飽きない魚だ。

 2002年10月30日(水)

 タッキー驚く。タッキーは今日もいつものように何度も滝登りを楽しんでいたが,夜,本日何度目かの滝登り成功を成し遂げたところを,亮介に触られ,驚いて一旦フィルタの方に飛び上がり,水槽へ戻った。亮介も驚いて飛び退いていた。うーん,タッキー,もう二度と滝登りしなくなったのでは? 亮介は「飛び上がって逃げるなんて,感じ悪い」と言っていたけど,せっかく平和に流れを楽しんでいるところをいきなり触られるんだもの,普通驚いて逃げると思うよ。

 2002年10月31日(木)

 タッキー泡巣を作る。こんなに綺麗にこんもり盛り上がった泡巣を作ったのは初めてだな? フィルタが動いていて流れがあるのに,よくもまぁ,ちゃんと水が止まった場所を見つけて作るものだよ。
 亮介に触られて驚いたのか,今日は一度も滝登りをしない。もうしなくなったのなら寂しいな。もう亮介も触らないと思うから,安心して登っていいよ?!

 2002年11月12日(火)

 照明がついて,オトシンがひっくり返ってパクパクしているのを発見。もうダメという感じ。しばらくして見たら,もう死んでいた。何で? オトシンは上手に飼えない。ネグちゃんが元気なのが救いだけど,9月1日にコッキーナと一緒に買ってきた子は2匹ともいなくなってしまった。

 2002年11月13日(水)

 タッキーがあんまり元気がないみたいで心配だ。あんなにいつもスイスイなのに,塩ビ管の中でじっとしてばかり。

 2002年11月19日(火)

 タッキーは,今日もヒラヒラとっても元気。この子はどうしてこう,いつもご機嫌で元気なんだろうね。あの雨の降る日,道に迷いながらももらいに行ってよかったな。

 2002年11月24日(日)

 水槽のフィルタの掃除。ついでに水草をだいぶ処分して伸び放題でジャングルみたいだった水槽をスッキリさせた。でも2時間半くらいかかって,とても疲れた。

 2002年12月18日(水)

 友人のお見舞いへ行った帰り,アクアクリエイションへ寄って,バジスバジスバジスを1匹買った。前の子は20日で死んでしまったので,少し大きめの子を選んでもらった。水あわせは1時間半かけてじっくり。水槽に放すと,早速石巻貝の観察をしていた。

 2002年12月20日(金)

 バジは,昨日も今日も餌を食べない。大丈夫だろうか。とりあえず,餌の時出て来はするんだけど。

 2002年12月21日(土)

 餌の時は出てきた(が食べなかった)バジは,夕方頃から水槽の上の端にじっとしていて何だか心配。大丈夫だろうか。

 2002年12月22日(日) 冬至

 バジ,ミジンコを1個だけ食べる。2個目と3個目は吐きだしてしまった。ミジンコなら食べるだろうと思っていたのに,どうしよう? 何で? 水草の中にはさまっていて元気がなさそう。かなり心配だ。

 2002年12月23日(月)

 水槽の照明がつくと,バジは既に死んでいた。買ってきて6日目。正味5日しか生きてうちの水槽を泳げなかったということだ。原因が全くわからない。何が悪いのだろうか? テトラたちもベタ・コッキーナも元気にしているけど,バジスには合わないのだろうか 。バジ,ごめんね。私が飼ったばっかりにこんなに早く逝ってしまうことになって...。

 2002年12月24日(火)

 友人にバジスが死んでしまったとメールすると,「もしよかったらうちのバジスを飼ってみる?うちのは結構長く飼っているし、成人してると思うので(本当は飼い込んでいく楽しさがあると思うのだけど)元気だから…大丈夫だと思うよ。」という返事が返ってきた。随分長く飼って大事にしているのに,どうしてそんなことが言えるのだろう? しかも,3匹も早々に死なせている私に?
 バジスは飼ってみたいけど,どうしようかと迷っている。

 2002年12月25日(水)

 バジスのことは迷っているが,「うちのバジーはかなり強いと思います。餌もスポイトつんつんして、催促する程だし、もちろんクロマも食べます。多分お店のは幼いから弱かったのでは?」という言葉に励まされ,もらってみる方に気持ちが傾いてきた。亮介もバジを飼ってみたそうだし。

 2002年12月26日(木)

 友人からバジスバジスバジスをもらうことになり,明日,持ってきてくれるそうだ。
 買って1年,大きさは2〜3cm。彼女は「うちのバジーはかなり強いから大丈夫じゃないかな」と言ってくれているが,今までが今までなのでちょっと不安。前の子が20日,今度の子が5日,一番長生きしたスカーレットジェムも半年で死んじゃったから,うちの水槽にはどんなバジスもダメなのかも知れないと心配してしまう。彼女のバジー,無事うちの水槽に馴染んでくれますように。。。
 しかし,いくら私が悲しんでいたとはいえ,1年も飼い込んだ愛着のある子をくれるなんて,本当に彼女の友情に頭が下がってしまった。「ゆっこんちは私よりお魚の事可愛がっているのがわかるから、バジーも喜ぶと思うよ。ゆっこんちの水槽は隠れ家もいっぱいだしo(^-^)o」だって。
 タッキー,1週間ぶりに立派な泡巣を作る。明日掃除なのになぁ。掃除の前日に泡巣を作ることにしているのだろうか?! しかし,この頃ちっとも滝登りをしなくなり,“タッキー”ではなくなってしまった。水槽から飛び出て蓋の上に落ちたのがよほど怖かったのだろうか? あの後,飛び上がる音すらほとんど聞いたことない。一日中チャプチャプやってる人だったのに。

 2002年12月27日(金)

 バジが来た。急いでいた友人は玄関先でバジの袋を私に渡し,そのまま仕事先へ飛んでいった。
 バジスバジスバジスって店にいる幼魚しか見たことなかったが,その大きいこと,美しいことにびっくり! 本当に,いくら幼なじみだからって,何でこんなに美しく育った子を私にくれようなんて思えるんだろう! ゆっくりゆっくり2時間以上かけて水合わせ。バジが今日餌を食べないで済むように,水合わせ中に他の子たちには餌を与えた。水槽に放して照明の中で見ると,カメレオンフィッシュと呼ばれるその体色の変化や輝きの美しいことといったら,ため息がでるほどだ。
 タッキーの水槽は,本日年末大掃除。フィルタ部分も洗って交換。ヒーターの壁も,一旦ヒーターを外してスポンジで苔を取った。タッキーは掃除の間も私の方へやってきて目の前でヒラヒラしてくれるので,非常に水槽の中が見にくくて困る。何か,とりあえず私に慣れているよなぁ。

 2002年12月29日(日)

 バジーはミジンコも食べてだいぶ落ち着いてきた感じだが,夜,コッキーナに尻尾をちぎられて無惨な姿になっていた。
 昨日,水槽の電灯を交換して水槽は見違えるように明るくなり,リシアも酸素の泡ぷくぷくでなかなかいい感じだ。このところずっと調子が悪いと思っていたが,電灯のせいだったのね。

2003年01月05日(日) 小寒

 fishmanでビーシュリンプ4匹とオトシンネグロ1匹購入。無事長生きしてくれますように!

2003年01月06日(月)

 昨日買ってきたビーシュリンプは,1日気を付けていても,どう見ても1匹しかいないように見え,その1匹も,ポンプの吸い込み口の上の吸盤の裏という暗い場所からずっと動かない。他の3匹は,ベタ・コッキーナに食べられてしまったのだろうか? ショック! …と思っていると,夜,もう1匹,一瞬だけ見つかった。もしかしたら,他の子も生きているけど見つからないだけ?
 オトシンネグロの方は元気で,以前からいた子と並んではぐはぐしていた。

 夜,亮介から聞いた話。先日うちの60cm水槽を譲った人の近所の人の話なのだが,あまりのひどさに数時間ショックから立ち直れなかった。全く初心者のその人,いきなり90cm水槽を買って,アロワナを飼い始めたのだそうな。そして,3ヶ月後,水槽はゴミ捨て場に捨ててあったのだそうです。なんてこと! 20年も生きるアロワナが20〜30cmになるのにどれだけ時間がかかると思っているのよ! 特にアジアアロワナは貴重な貴重な動物で,1匹1匹が「国際希少野生動植物種登録票」で登録されていて,署名捺印して「譲受け等届出書」を届け出て買わなくちゃいけないというのだから,すごく大切に飼わなくちゃいけない魚だと思う。それなのに,飼う(買う)方も買う方なら,売る方も売る方だ。熱帯魚飼育を3年以上続けてきた私だって,まだまだとてもアロワナを飼えるとは思っていない,ディスカスだって飼えるとは思っていないというのに,そんな初心者がいきなり飼えるはずないじゃないか! むっちゃショックだ。会ったこともない見たこともないアロワナが目に浮かんできて悲しい。
 熱帯魚を飼うということは,熱帯魚ショップを儲けさせているということで,結局こんな残酷劇に力を貸しているということに他ならない。飼っちゃいけないのだろうか,飼うべきじゃないのだろうか。
 生き物って,日本語とか英語とかが通じなくても,私は必ず気持ちが通じ合うと思っている。植物でも魚でも。下手なペットショップへ入ったりすると,私は周り一帯から動物たちの悲鳴が聞こえてくるようで,耳をふさいで逃げ出したくなる。だって,そんなところにいる子たちは,みんな体調悪そうで機嫌も悪い。そんな様子を見ていると,私の心臓は握りつぶされるように痛んでくる。買う私たちがいるから,こういう店が成り立つのだと思うと罪悪感にかられる。

2003年01月07日(火)

 ヤマトヌマエビが全く働かなくなって水槽がどんどん汚くなっていくので,刺激を与えるために,2匹つかまえてタッキーの水槽へ移した。タッキーは最初興味を示して追いかけたが,あとは気にもしていない様子。ポチは追いかけ回してエビの尻尾を食いちぎったというのに,タッキーは何て穏やかな子なの? これでしばらくして水槽に戻して働いてくれるようになるといいのだけど。
 ビーの方は,照明がついたとき1匹昨日と同じ場所に見かけたが,それ以降,照明が消えるまで全く見かけなかった。やっぱり死んじゃったか食われたかしたのだろうか。可愛そうなことをしてしまった。。。

2003年01月21日(火)

 バジは本格的に変。餌の時は出てきたが,食べもせず,その後ずっと水草に挟まっている。もう一度餌を与えてみたが,一粒食べて吐きだして,以降興味を示さなかった。何もできないので,とりあえず,予防にヒコサンを添加した。

2003年01月22日(水)

 バジは,ミジンコにも見向きもせず,昨日よりさらに,一日ナナ・アヌビアスに挟まって隠れていた。こんな状態になって治って生き続けた魚は今までいない。何が悪いのか分からないが,我が家の水槽環境でバジスは飼えないのだとしか思えない。せっかく友人が1年もかけて育てた子をくれたのに,本当に悲しい。やっぱりもらうべきではなかった。

2003年01月31日(金)

 一昨年9月に購入したネオンテトラの最後の1匹が死亡。照明がついた時は生きていたが,しばらくして流されながら苦しんでいるのを見かけた。もうダメだな,と思ってICQで亮介に連絡。
  7331 : The old neon tetra is about to be dying.
  n10 : ok. she is tired
  7331 : Yes, I think she needs relief.
  n10 : bye bye tetra
という会話をしたあと,確認すると,もう死んでいた。ネオンテトラって,何故か年をとるとヨボヨボになって,体も黒くなり,口もきちんと閉じなくなって“老体”という感じになる。2年近くも生きているグリーンネオンなどは幼魚の頃と変わらない輝きなので,何故ネオンテトラだけがこんなに年をとった姿になるのか不思議だが,そこがまた愛おしい。この子は明らかに老衰で死んでいったので,よかったと思う。お疲れ様,と言いながら,グラハム・トーマスの鉢に埋葬した。

2003年02月01日(土)

 水槽水換え。何と,コッキーナ(オス)を水道水&お湯で洗って拷問してしまった! ミクロソリューム・ウィンドローブを引っこ抜いて洗おうとしたのだが,何とその中に入っているのを気付かないまま水から取り出してしまったのだ。コッキーはペチペチ暴れもしないし,黒いので暗い洗面所では気付かず,ミクロソリュームを入れたバケツに水とお湯をジャーッと注ぎ込むと,何か動いたので,エビ?と思って見ると,コッキーだった。慌てて水槽へ戻したが,かなり弱ったのではないか? 水槽に戻っても,しばらく怯えていつもと少し違っていた。しかし,メスと喧嘩するのは変わらず,よくわからない。とにかく無事でいてくれるといいのだが…。
 コッキーって,ほんと,いつもこうで困ってしまう。何度水から出されても学習してくれない。タッキーなぞ,一度私が水換えの時に間違えて尻尾の上に流木を置いたことをいつまでも忘れずに,それ以降,水換えの後,流木を戻そうとすると大騒ぎして逃げまくるのに,少しは見習って欲しいよ。タッキーにはそろそろ忘れて欲しいけど(^^;。タッキーは意外とかしこいのかもしれない。飛び跳ねて水槽から飛び出して以来,一度も飛び跳ねたり滝登りしたりしなくなった。

2003年02月02日(日)

 みんなの様子がおかしいと思ったら,水槽の温度が21℃まで下がっていた。ヒーターは1年に1回くらい交換しないと,ある日突然壊れるとは聞いていたけど,本当に壊れるとは! 慌てて予備のヒーターを突っ込み,新しいヒーターを買いに行く。

2003年02月08日(土)

 昼間にタッキーと水槽を掃除。夜,両親が魚を見に来てくれた。10日間の旅行の間,餌と水替えをやってもらえるとのことで,感謝。

 2003年03月01日(土)

 水槽のフィルタの掃除。いつもよりかなり丁寧に掃除する。

 2003年03月07日(金)

 タッキーの水槽の水換え。今日も流木やナナを戻す時におおあばれ。

 2003年05月25日(日)

 夜遅く,1ヶ月ほど前から年老いてボロボロになっていたネオンテトラが死んでエビにたかられているのを見つけ,あわてて取り出し,ブルースターの鉢へ埋葬した。
 約1ヶ月前に同時期に買ってきた5匹のネオンテトラのうち2匹が死に,次に死ぬのはこの子だろうなぁと思って見ていたのだったが,フラフラしながらも,それなりに長く泳いでいてお疲れ様だった。今日の昼,ミジンコを一生懸命食べていたのでもう数日は生きるかと思ったのだったが,夜,コッキーナに追いかけられたり,底砂の上に横たわってハァハァしたりしていたので,やっぱりそろそろダメかもと思ったりしたところだった。最後に美味しいミジンコを食べられてよかったね。
 だんだん水槽も寂しくなって,今,大きい方の水槽に残っているのは,もう2年以上も生きているグリーンネオンテトラ2匹と,1年半くらい生きている野生種ブラックネオン3匹,同じく1年半ほど生きているヘミグラムス・アームストロンギ(ゴールデンテトラのブルーラインタイプのノーマル個体)1匹,8ヶ月になるメダカ1匹,同じく8ヶ月になるベタ・コッキーナ2匹にオトシンネグロ2匹,9ヶ月になるファイヤーテトラ4匹,同じく9ヶ月になるネオンテトラ2匹,そしてヤマトヌマエビが7匹に石巻貝3匹だ。タッキーの水槽にいる石巻貝1匹とこちらの3匹のうちの1匹は,京都から連れてきた石巻貝の生き残りで,買ってきて3年半。うちの水槽の生き物たちで一番の古株になる。石巻貝なんて同じに見えるけど,こんなに長生きだったりすぐに死んでしまったり,よくわからない。

 2003年05月28日(水)

 タッキーのところのマキちゃんが,昨日に引き続き,今日もひっくり返っていた。そろそろ寿命なのだろうか? そういえば,このマキちゃんは,2月のヨーロッパ旅行時の水質対策としてもう1匹を大きな水槽へ移動させて以来ずっと一人でこの水槽にいる。石巻貝はよくほかの貝とくっついているので,時々仲間とくっついて何かしないといけないのかもしれない。あまり効果があるとも思えないが,とにかく大きな水槽に移したマキちゃんを,タッキーの水槽へ連れてきた。何と,すぐにくっついて,触覚でお互いを探っていた。少しは元気になってくれるといいな。

 2003年07月04日(金)

 昨日まで何ともなかったのに,朝起きたらタッキー尻尾がボロボロ。そして元気もない。一晩でどうやったらこんなことになるのだろう? 水替えをし,予定通りフィルタを交換し,しばらく水を回した後,フィルタを止めてニューグリーンFを添加。治ってね,タッキー。

 2003年07月07日(月)小暑

 タッキーの尻尾は治ってきたが,明らかに元気がない。覗き込むと寄ってくるが,ガラスに映った自分に起こることもなく,流れの少ない水底でじっとしている。モアジュが体調を崩したのも2年前の七夕の日だった。夏になって水温が上がりすぎて,一定に保つことが難しくなり,温度変化で体力が落ちているのだろう。どうしたらいいのか。この暑い家でベタが夏を無事乗り越えられるように管理するのは難しいのか。。。

 2003年07月09日(水)

 タッキーは,その後温度管理に気を付けて,できるだけ変動が起こらないよう,28℃前後に一定になるよう心を配っているが,やっぱり元気がない。餌は普通に喜んで食べているし,呼べば来るのだが,それ以外の時はあんまり動かない。夜になると,いっつもガラスに写った自分に向かって怒っているのに,怒りもせずに沈んでじっとしている。明らかに元気がないよ。大丈夫かなぁ。心配。。。

 2003年07月10日(木)

 夜照明を消したあと,タッキーがガラスに写った自分に向かって怒っているのを一度だけ見た。少し,元気になってきたのだろうか?

 2003年07月14日(月)

 タッキーはほぼ元気になってスイスイ泳いでいるが,メダカが2匹,相次いで死んでしまった。一緒に買ってきた子が同じ日に2匹死んでしまうなんて。しかも,買ってきて1週間。何が悪かったのだろう。残りの2匹が元気で生きてくれるといいのだけど。。。

 2003年07月15日(火)

 うーん,タッキーはやっぱり元気ないかも。上の方でじっとしていることが多い。私が近づいたときだけ喜んでヒラヒラ泳ぎ回っているようだ。大丈夫かなぁ。まだ餌はきちんと食べてるし,食欲もありそうだけど,ちょっと便秘気味に見えるんだよね。

 2003年07月28日(月)

 タッキーの様子が変だ。昼の餌は通常通り食べたのだが,午後から沈んだっきりでほとんど泳がないし,何だかお腹が膨れていて,その当たりのウロコが逆立っているようにも見える。お腹が膨れているのでそのように見えるだけならいいのだが,それにしても沈んだままで呼んでも出てこないのは絶対おかしい。どうしたのだろう。心配だ。

 2003年07月29日(火)

 タッキーは,朝からも沈んだまま。油膜除去のためにフィルタを止めると,ようやく動き始めた。餌と勘違いするのか,一旦私のところへきて,何か訴えるように口をパクパクさせ,それから油膜を取っているビーカーを覗き込んだり。掃除の後再びフィルタをまわすと,また流れのないところへ行って動かなくなった。
 食事時はきちんと覚えていて,餌の容器を持って近づくと喜んでやって来,しっかり食べる。その後しばらく,タッキーが動きやすいようにフィルタをとめてみると,案の定ヒラヒラ遊んでいた。出てきたのでようやくタッキーの身体を観察する機会が得られ,よく見てみたが,やっぱり少しばかりウロコが逆立ってきているようだ。ウロコが逆立ったときの,独特の白く膨張したような感じも見受けられる。とうとうマツカサになってしまったのか? この子は長生きするかと思っていたのに…。
 マキちゃん3匹をテトラ水槽へ移動させ,運動性エロモナス菌に効くグリーンFゴールドを添加。何を思ったか(ま,餌と思ったのでしょうが),タッキーがすごい勢いで薬の塊に近づいて食べようとしたので参った。

 2003年07月30日(水)

 残念ながら,タッキーのウロコは,今日ははっきりと初期のマツカサを呈している。あと2週間前後で彼ともお別れになってしまうのだろうか?
 モアジュがマツカサで死んだ直後,愛知県の大塚さんという方からもらったメールを思い出した。彼のベタは,13日の闘病の末マツカサを克服し,子育てをしたとのこと。マツカサ病で体色が抜け,目が飛び出て,背後から見るとウロコが全部浮いてる瀕死の状態だった。彼は,どうせ死ぬのなら,「よーし塩水だ!麦飯石だ!備長炭だ!ついでにグリーンFだ!!」と,必死の覚悟で何でも試した。3日目,何の変化も無し。そして4日目の朝,突然の奇跡。
 おっかなびっくり投薬するのは止めて,水の色が変わるまでしっかり投薬し,塩も入れよう。タッキー,一緒に頑張ろうよ。
 昨日よりもウロコが逆立っているくせに,タッキーは昨日よりよく泳ぎ,私が水槽に近づくたびに出てきて挨拶してくれた。こんなに可愛い奴を,みすみす見殺しにするものか。私もできる限りのことして頑張る。だから,タッキー,頑張ろうよ。一緒に秋の風を見ようよ。。。一年前,君を連れてきた日のような9月の朝を,一緒にまた迎えようよ。

 2003年07月31日(木)

 タッキーの容態は,昨日に比べてもハッキリ悪化。誰が見てもウロコが逆立っている…と思うが,多分,これくらいなら,不注意な飼い主なら気付かずにいるかも,という程度。でも,明らかにマツカサ特有のウロコが白く浮いたように見える症状が出ている。それだけではなく,泳ぎ方も変で,空気を吸いに水面へ出てもフラフラとした感じ。まっすぐ泳げないらしく,流されるようにして斜めになって水底に落ちていく。底に沈むと,苦しげに口をパクパクさせながら,斜めになって身体をねじまげている。昨日までのように,水槽に油膜取りのためにビーカーを入れてもそばへ寄って来ない。もちろん,餌にも興味を示さない。
 たぶん,尻尾がボロボロになったあたりからお腹が膨れてきていたのが本当の原因だろう。内臓疾患で弱っていって,とうとう運動性エロモナス菌にも感染してマツカサが発生したというところだろう。今ごろになって調べてみるなんて遅すぎたのだが,お腹が膨れてくるのは,大抵,菌の感染による内臓疾患で,しばらく絶食させたりすべきだったようだ。見た目でもわかるくらいお腹が膨らんでいるのは,内臓疾患がかなり進行した状態で,最悪の場合,お腹が破裂して死亡することもあるそうだ。
 モアジュは3週間も闘病したけど,この子はあまり生きられないかもしれないな。単純なマツカサではないから,マツカサの症状が出てきた現在,かなり末期の段階のような気がする。今まで飼ったベタの中で,多分,一番仲良くなれた子だったのに。まだうちへ来て10ヶ月しか経っていないというのに。
 タッキーの水槽からアヌビアス・ナナを救出し,モアのオアシスランド(金魚鉢)へ避難。昨日,塩を入れたので,今日はグリーンFゴールドを追加。ついでに少し,ニューグリーンFも添加。5L水槽の困った点は,薬を規定量入れられないことだ。30L水槽の6分の1だから,30L水槽で1g入れる薬ならば0.17g。要するに,170mg? そんな微量を計測できる天秤なんて,一般家庭には無いよ。。。

 夜,水面の水草に乗っていたタッキーは亮介に“なでなで”されていた。あぁ,撫でられるようになったら,魚はお終いなんだ…。可愛いタッキーとのお別れを,そろそろ覚悟しなければならないのか。諦めずに世話はするけれど。

 2003年08月01日(金)

 タッキーは,昨日に増して哀れな病状で,底に沈んでいるか,水草にひっかかっているか。水草にひっかかるといっても,昨日みたいにきちんと背中を上にして乗るのではなく,本当に,斜めにひっかかっているという感じ。目もうつろになってきた。可愛いタッキーが,背びれを萎れさせて沈んでいる様子は痛々しくて見ていられない。お腹も膨れているので,今日も餌は与えなかったが,与えたところで食べられないだろうし,水質を悪化させるだけだろう。
 また少しばかりグリーンFゴールドを添加したが,もう治る見込みはないし,おそらくこれ以上の新たな感染症の併発を防ぐ効果くらいしか期待できないが,彼の苦しみを少しでも軽減できることを願って。

 夜,夕食の片づけを始める頃は,まだ生きていた。今日からADSLに変わったので,少し速さの様子を見たりして,さぁ風呂でも入れようかと思ったら,タッキーは水槽の一番こちら側に来て死んでいた。
 一日の中でもどんどん悪くなっていっていたから,この週末中には逝ってしまうのだろうと思っていたが,今夜になるとは...。
 もらってきたときから元気で,一度コショウ病になっただけでずっと元気だったし,丈夫な子だからまだまだ一緒にいられると,一緒に秋を迎えられると信じていたのに,あまりにも早い別れだった。人なつこくて,一番仲良しになったベタだった。夜になると,よく後ろを向いてガラスに写った自分に向かって怒っていたが,後ろから私が手を振ると,すぐさま振り返ってダダダダッとこちらへ寄ってきたものだった。餌の時間も知っていて,餌の時間が近くなると,私が近くを通るたびに期待のまなざしで見てたよね。もう会えないのか....。ばいばい,タッキー。今までありがとう。本当に楽しかったよ。会えてよかったよ。
 水からタッキーを引き上げると,新しい綺麗な水と一緒に,他のベタたちが眠っているシルバースターの鉢へ,まだ色も変わっておらず綺麗な身体をしたタッキーを葬った。

 2003年08月02日(土)

 タッキーの水槽の片づけ。これで,タッキーと過ごす全ての時間が終わった。ばいばいタッキー。ほんとにいい子だったね。大好きだった。

 2003年08月03日(日)

 暑い一日。
 昨日近所に開店した弁当屋へ寄ってみると,開店セールの花を花束にして配っていた。綺麗なピンクのカーネーションの花束をもらってきて,タッキーがいなくなった空の水槽の横に飾る。まるでタッキーの死を悼んでお供えされているようだ。タッキーがあんまりいい子だったから,お花が届いたんだね。


Home   Mira House別館   さかな さかな さかな