☆2012年9月の星空

※転載・複製は,一切お断り致します。
(C) 2012 Mira House. All rights reserved.


2012年9月の星空情報

 9月になると日没時刻が早くなり,夕方早い時間帯から星が見えるようになってきます。
 また,9月に入ると明け方の空で黄道光が観望好期に入ります。黄道光は空気の澄んだところでしか見えませんが,山などへ行く機会があったら黄道に沿って光の帯が伸びているのを探してみましょう。秋は春に比べ黄道が地平線に対して立っていますので,黄道光も春よりは見やすくなります。

 今年は22日が秋分の日になっていますが,23日以外が秋分になるのは33年ぶり。22日になるのは116年ぶりということです。来年はまた23日に戻りますが,今後は22日が秋分の日となる年も増えてゆきます。

 29日には天王星がを迎え,観望好期です。
 天王星は,暗い空ならかろうじて肉眼で確認できますし,小さな双眼鏡などがあれば,さらに見やすくなります。小望遠鏡では面積を持った円盤状に見ることができます。

 中秋の名月は30日,今年はたまたま満月と重なります。中秋の名月とは,仲秋(陰暦8月)15日の月のことで,必ずしも満月と同日にはならないのです。
 中秋の名月は別名“芋名月”といい,昔から里芋を供える習慣がありました。日本人の主食が里芋だった名残だとも言われます。日本では,お月見は中秋の名月と後の名月(十三夜)の両方の名月を見るものとされ,どちらか片方だけ見るのは“片見月”として忌み嫌われました。2012年の十三夜は10月27日ですから,中秋の名月を見た方は,忘れずに十三夜も眺めて下さい。


南中する星座 (秋の星座秋の全天星図

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。

 【上旬】 いて座くじゃく座(☆) ・ ぼうえんきょう座(☆)
 【中旬】 こぎつね座や座わし座
 【下旬】 いるか座けんびきょう座(☆) ・ はくちょう座

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

見やすい星雲星団 (星雲星団を見よう星雲星団一覧表

 【惑星状星雲】 M27 (あれい状星雲,こぎつね座), M57 (環状星雲,こと座)
 【散光星雲】 NGC7000 (北アメリカ星雲,はくちょう座)
 【球状星団】  M2 (みずがめ座), M15 (ペガスス座), M30 (やぎ座), M56 (こと座)


惑星用語の説明月の形の変化について

天文現象
3
アルゴル型食変光星 アルゴル極小:2時44分
4
木星が西矩:21時21分
5
アルゴル型食変光星 アルゴル極小:23時32分
7
白露:14時29分。太陽の黄経が 165度になる。
月が最遠:15時0分(視直径29分33秒)
8下弦の月のイメージアルゴル型食変光星 アルゴル極小:20時21分
下弦:22時15分
10
水星が外合:3時10分
13
P/2005 K3 マックノート周期彗星が近日点を通過
16新月のイメージ新月:11時11分
19
秋の彼岸の入り
月が最近:11時49分(視直径32分40秒)
22
秋分:23時49分。太陽の黄経が 180度になる。
23上弦の月ののイメージアルゴル型食変光星 アルゴル極小:4時24分
上弦:4時41分
26
アルゴル型食変光星 アルゴル極小:1時13分
28
小惑星(2) パラスがくじら座,+8.3等)
29
天王星が:23時50分(+5.7等,うお座 - くじら座
30満月のイメージ満月:12時19分
中秋の名月

Home   【星空入門】   【星空情報