☆2013年9月の星空

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2013年9月の星空情報

 9月になると日没時刻が早くなり,夕方早い時間帯から星が見えるようになってきます。
 また,9月に入ると明け方の空で黄道光が観望好期に入ります。黄道光は空気の澄んだところでしか見えませんが,山などへ行く機会があったら黄道に沿って光の帯が伸びているのを探してみましょう。秋は春に比べ黄道が地平線に対して立っていますので,黄道光も春よりは見やすくなります。

 9日に極大を迎える9月ペルセウス座ε流星群は1時間あたり5〜10個の流星が期待できる流星群ですが,秋は透明度も良く,加えて今年は月明かりもないため好条件です。明るい流星や痕を残す流星も多い群ですから,秋の気配を感じながら夜空を見上げてみて下さい。

 中秋の名月は19日,2012年に続き本年も満月と重なります。中秋の名月とは秋の真ん中の日,仲秋(陰暦8月)15日の月のことで,必ずしも満月と同日にはならないのです。
 中秋の名月は別名“芋名月”といい,昔から里芋を供える習慣がありました。日本人の主食が里芋だった名残だとも言われます。日本では,お月見は中秋の名月と後の名月(十三夜)の両方の名月を見るものとされ,どちらか片方だけ見るのは“片見月”として忌み嫌われました。2013年の十三夜は10月17日ですから,中秋の名月を見た方は,忘れずに十三夜も眺めて下さい。


南中する星座 (秋の星座秋の全天星図

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。

 【上旬】 いて座くじゃく座(☆) ・ ぼうえんきょう座(☆)
 【中旬】 こぎつね座や座わし座
 【下旬】 いるか座けんびきょう座(☆) ・ はくちょう座

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

見やすい星雲星団 (星雲星団を見よう星雲星団一覧表

 【惑星状星雲】 M27 (あれい状星雲,こぎつね座), M57 (環状星雲,こと座)
 【散光星雲】 NGC7000 (北アメリカ星雲,はくちょう座)
 【球状星団】  M2 (みずがめ座), M15 (ペガスス座), M30 (やぎ座), M56 (こと座)


惑星用語の説明月の形の変化について

天文現象
1
二百十日
3
アルゴル型食変光星 カシオペヤ座RZ が極小:0時13分
5新月のイメージアルゴル型食変光星 アルゴル極小:3時15分
新月:20時36分
7
白露:20時16分。太陽の黄経が 165度になる。
いて座 R(周期270日,変光範囲6.7等-12.8等)が極大光度
8
アルゴル型食変光星 アルゴル極小:0時04分
アルゴル型食変光星 カシオペヤ座RZ が極小:23時39分
9
9月 ペルセウス座ε流星群が極大:19時(条件最良)
10
アルゴル型食変光星 アルゴル極小:20時53分
13上弦の月ののイメージ上弦:2時8分
16
敬老の日
月が最近:1時31分(視直径32分31秒)
17
みずがめ座 ν(4.5等)の星食:1時41分(東京潜入)
19満月のイメージ満月:20時13分
中秋の名月
20
秋の彼岸の入り
アルゴル型食変光星 カシオペヤ座RZ が極小:22時30分
23
秋分:05時44分。太陽の黄経が 180度になる。
25
アルゴル型食変光星 アルゴル極小:4時56分
27下弦の月のイメージ下弦:12時55分
28
アルゴル型食変光星 アルゴル極小:1時45分
月が最遠:3時16分(視直径29分33秒)
30
アルゴル型食変光星 アルゴル極小:22時33分

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