12月の星空
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上旬は,先月に引き続き宵の西の空で細い月と金星のランデブーが観察できます。空気が澄んでくる頃なので,金星と月の位置の変化を周囲の風景と共に楽しみましょう。
金星は 9日に最大光度を控えて明るい状態で,望遠鏡をのぞくと三日月のような形を見ることができます。最大光度を迎えた金星は白昼にも見ることができますが,捜すときは太陽を見ないように十分に注意しなければなりません。
12日には,明け方の空で水星が西方最大離角を迎えます。高度は低いですが,木星を目印に捜してみましょう。
毎年師走の空を飾るふたご座 流星群は,今年は極大の頃に月が大きく条件最悪。しかし,ふたご座 流星群は,一晩中コンスタントに流れる安定した流星群で,12月5日頃には活動期に入り,20日頃まで続きます。近年夏のペルセウス座 流星群をしのぐほど活発ですから,極大の前後,月が大きくない頃に気をつけて空を見上げると,いつもより流れ星が多いかも知れません。
23日にはこぐま座 流星群も極大を迎えます。この頃は下弦の月が出ますから,夜半前の空が観望に適しています。
同じく23日のしし座 σの星食は,月齢21.0の月に隠されます。
午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。
【上旬】 カシオペア座 ・ ほうおう座
【中旬】 くじら座 ・ さんかく座
【下旬】 おひつじ座 ・ みずへび座(☆)・ろ座
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。
【散光星雲】 M42 (オリオン大星雲,オリオン座)
【散開星団】 M34 (ペルセウス座), h-χ (二重星団,ペルセウス座), M45 (プレアデス,すばる,おうし座)
【銀河(系外星雲)】 M31 (アンドロメダ大星雲,アンドロメダ座), M33(さんかく座), M74 (うお座), M77 (くじら座)
日 | 曜 | 月 | 天文現象 |
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2 | 金 | 新月:00時01分 | |
3 | 土 | 天王星が東矩:01時 アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:03時35分 | |
5 | 月 | 金星が月の北2度2分:03時09分 月が最近:14時(視直径32分32秒) | |
6 | 火 | アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:00時24分 | |
7 | 水 | 大雪:09時33分。太陽の黄経が 255度になる。 | |
8 | 木 | 上弦:18時36分 アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:21時13分 | |
9 | 金 | 金星が最大光度:22時(-4.7等) | |
11 | 日 | 小惑星(3)ジュノーが衝:18時02分(オリオン座,7.5等) | |
12 | 月 | 水星が西方最大離角:22時 (-0.4等,離角21度05分,視直径6秒7) | |
14 | 水 | ふたご座 流星群が極大:15時(条件悪) | |
16 | 金 | 満月:01時16分 冥王星が合:21時 | |
21 | 水 | 月が最遠:12時(視直径29分31秒) | |
22 | 木 | 冬至:03時35分。太陽の黄経が 270度になる。 | |
23 | 金 | こぐま座 流星群が極大:00時 しし座 σ(4.1等)の星食(出現):00時42分 | |
24 | 土 | 下弦:04時36分 | |
26 | 月 | アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:02時08分 | |
28 | 水 | アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:22時57分 | |
31 | 土 | 新月:12時12分 |