7月の星空
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12日に最大光度を迎える金星が,宵の明星として夕刻の西空に君臨しています。土星が近くに並び,17日の18時49分には三日月が金星に2°42"まで近づいき賑やかな光景を繰り広げます。ただ日没が遅い時期なので,暗くなるのを待っていると低くなってしまいます。19時に真西の空に20度の高さで見えていますから,日が暮れてきたらすぐに探してみましょう。
七夕は例年梅雨で星が見にくいものですが,今年は月の出が遅いので,運良く梅雨の晴れ間にあたりましたら夜空を見上げてみてください。織り姫はこと座 のベガ,彦星はわし座 のアルタイルです(夏の星座を探してみよう)。
曇ってしまったら,来月19日の旧暦七夕を待ちましょう。
夏休みに入った直後は天気が安定するためキャンプをする機会も多いことと思いますが,今年は夏休みに入る22日が上弦,30日が満月となり,だんだん月の条件が悪くなります。キャンプなどで星空観望の計画がある方は,7月20日前後,もしくはペルセウス座流星群が期待できる8月のお盆の頃がよいでしょう。
11日には,月齢26近い細い月がおうし座 のすばるの中を通り,すばるの星が月に隠される星食となります。
東京では3.7等の17番星が3時19分に,4.3等の19番星が4時1分に,月の暗い部分から出現。福岡では,3.9等の20番星が4時4分に出現します。
20日には水星が明け方の東の空で西方最大離角を迎えます。21日午前4時の東京における高度は8度。方角は東北東です。
午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。
【上旬】 おおかみ座 ・ てんびん座
【中旬】 かんむり座 ・ こぐま座 ・ じょうぎ座(☆) ・ ふうちょう座(☆) ・ へび座頭部 ・ みなみのさんかく座(☆)
【下旬】 さそり座
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。
【惑星状星雲】 M57 (環状星雲,こと座)
【散光星雲】 M8 (干潟星雲,いて座), M17 (ω星雲,馬蹄型星雲,いて座), M20 (三裂星雲,いて座), 他,天の川に多数
【散開星団】 M21・M23・M24・M25 (いて座), M6・M7 (さそり座), 他,天の川に多数
【球状星団】 M3 (りょうけん座), M4・M80 (さそり座), M5 (へび座), M10・M12 (へびつかい座), M13・M92 (ヘルクレス座)
【銀河(系外星雲)】 M51 (子もち星雲,りょうけん座), M101 (おおぐま座)
日 | 曜 | 月 | 天文現象 |
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2 | 月 | こと座 βが極小光度:2時22分 半夏生:14時48分。太陽の黄経が 100度になる。 | |
7 | 土 | 七夕 地球が遠日点を通過:9時 小暑:20時42分。太陽の黄経が 105度になる。 | |
8 | 日 | 下弦:1時54分 | |
10 | 火 | 月が最近:7時(視直径32分26秒) | |
11 | 水 | アルゴル極小:2時9分 すばる食:3時19分(東京) | |
12 | 木 | 金星が最大光度:18時(-4.5等) | |
14 | 土 | 新月:21時4分 | |
15 | 日 | こと座 βが極小光度:0時57分 | |
20 | 金 | 夏の土用の入り:10時35分。太陽の黄経が 117度になる。 夏の土用入りから立秋までの間に暑中見舞いを出す。 水星が西方最大離角:23時59分(+0.5等,離角20度19分,視直径7秒9) | |
22 | 日 | 上弦:15時29分 月が最遠:18時(視直径29分34秒) | |
23 | 月 | 大暑:14時0分。太陽の黄経が 120度になる。 | |
27 | 金 | こと座 βが極小光度:23時33分 | |
29 | 日 | みずがめ座 δ流星群が極大 | |
30 | 月 | 満月:9時48分 やぎ座 流星群が極大 | |
31 | 火 | アルゴル極小:3時49分 |