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2011年2月は,残念ながら特に目立った天文現象もありません。冬の星座は明るい星が多く豪華ですから,星座観察をしてみましょう。星座を結ぶのが苦手な人でも,オリオン座のような特徴ある星の並びがある冬は,他の季節より星座を見つけるのが楽になります。
また,惑星も幾つか見られます。外合を迎える水星は見えにくい状態が続きますが,2010年9月に衝を迎えた木星は日没後の西の空に見えています。夜半を過ぎると4月に衝を迎える土星が南東の空に昇ってきますし,夜明け前には金星がやはり南東の空に輝きます。
肉眼で見て楽しい現象として,月と木星が近づく7日夕方の図を載せておきました。
冬場は空気が澄んでいますから,月と惑星のランデブーを3日ほど続けて同じ場所で写真に撮ってみても楽しいでしょう。特別な準備は要りません。三脚を準備して,風景写真の要領で撮影してみましょう。露出をマイナス補正すると綺麗に撮れます。
春,2月〜4月は夕空の黄道光が観望好期です。黄道光は日没直後に黄道に沿ってぼーっと見える光芒ですが,空が暗く澄んだところでしか見られません。山などへ行く機会があったら,日没直後の西の空を注意して眺めてみてください。
午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。
【上旬】 うさぎ座 ・ オリオン座 ・ がか座(☆) ・ テーブルさん座(☆) ・ はと座
【中旬】 ぎょしゃ座 ・ きりん座
【下旬】 おおいぬ座
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。
【惑星状星雲】 M1 (かに星雲,おうし座), M97 (おおぐま座)
【散光星雲】 M42 (オリオン大星雲,オリオン座)
【散開星団】 M35 (ふたご座), M36・M37・M38 (ぎょしゃ座), M45 (プレアデス,すばる,おうし座)
【銀河(系外星雲)】 M81・M82・M101 (おおぐま座), M106 (りょうけん座)
日 | 曜 | 月 | 天文現象 |
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1 | 火 | アルゴル極小:21時46分 | |
3 | 木 | 節分 新月:11時31分 | |
4 | 金 | 立春:13時33分。太陽の黄経が 315度になる。 アルゴル極小:18時36分 | |
6 | 日 | 火星が合:14時9分 | |
7 | 月 | 月が最遠:8時12分(視直径29分26秒) 月が天王星の北6度22分:9時22分 月が木星の北6度49分:19時26分 C/2010 B1 カーディナル彗星が近日点通過。 | |
11 | 金 | 上弦:16時18分 | |
15 | 火 | ふたご座μ(2.9等)の食:1時18分(東京:潜入) | |
17 | 木 | 海王星が合:23時22分 | |
18 | 金 | 満月:17時36分。 | |
19 | 土 | 雨水:9時25分。太陽の黄経が 330度になる。 月が最近:16時24分(視直径33分20秒) | |
21 | 月 | アルゴル極小:23時32分 | |
24 | 木 | 水星が外合:20時10分 アルゴル極小:20時21分 | |
25 | 金 | 下弦:8時26分 |