☆2012年7月の星空

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2012年7月の星空情報

 七夕は例年梅雨で星が見にくいものですが,今年は満月を過ぎたばかりの大きな月が空に懸かっていますから一晩中星空の条件は良くありません。
 月明かりの下で天の川を見るのは難しいかもしれませんが,織り姫と彦星は都会の空の下でもよく見える明るい星です。晴れ間がのぞいたらぜひ空を見上げてみて下さい(夏の星座を探してみよう)。
 曇ってしまったら,来月24日の旧暦七夕を待ちましょう。

 1日の夕空で,水星が東方最大離角を迎えます。ようやく空が暗くなりはじめた午後7時40分,東京での地平線高度が9.8度,20時で5.9度。決して見やすいとは言えませんが,西の空が開けた場所で,西北西の地平線すれすれの場所を双眼鏡を使って探してみてください。

 夏休みに入った直後は天気が安定するためキャンプに出かけたりなど星空を見上げる機会も多いことと思います。今年は19日が新月,26日が上弦ですから夏休みに入った直後ほど空の条件は良くなります。
 明け方の空には13日に最大光度を迎えた金星が明けの明星として輝いています。

 28日に極大のみずがめ座 δ南群は1時間に10個程度の流星を期待できる流星群で,7月20日頃からはペルセウス座流星群の流れ星も流れます。この頃は幾つかの流星群が活動をしていますので年間を通じて流れ星が多い時期となっています。


南中する星座 (夏の星座夏の全天星図

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。

 【上旬】 おおかみ座てんびん座
 【中旬】 かんむり座こぐま座 ・ じょうぎ座(☆) ・ ふうちょう座(☆) ・ へび座頭部 ・ みなみのさんかく座(☆)
 【下旬】 さそり座

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

見やすい星雲星団 (星雲星団を見よう星雲星団一覧表

 【惑星状星雲】 M57 (環状星雲,こと座)
 【散光星雲】 M8 (干潟星雲,いて座), M17 (ω星雲,馬蹄型星雲,いて座), M20 (三裂星雲,いて座), 他,天の川に多数
 【散開星団】 M21・M23・M24・M25 (いて座), M6・M7 (さそり座), 他,天の川に多数
 【球状星団】 M3 (りょうけん座), M4・M80 (さそり座), M5 (へび座), M10・M12 (へびつかい座), M13・M92 (ヘルクレス座)
 【銀河(系外星雲)】 M51 (子もち星雲,りょうけん座), M101 (おおぐま座)


惑星用語の説明月の形の変化について

天文現象
1
水星が東方最大離角:10時57分(+0.5等,離角25度7,視直径8秒1)
半夏生:19時46分。太陽の黄経が 100度になる。
2
月が最近:3時3分(視直径32分58秒)
4満月のイメージ満月:03時52分
5
地球が遠日点を通過 (1.016675AU):12時32分
7
七夕
小暑:1時41分。太陽の黄経が 105度になる。
11下弦の月のイメージ下弦:10時48分
12
土星が東矩:21時15分
13
金星が最大光度:0時41分(-4.8等)
14
月が最遠:1時46分(視直径29分31秒)
15
木星(-2.1等)の:潜入13時6分,出現14時2分
96P/マックホルツ第1周期彗星が近日点を通過
19新月のイメージ新月:13時24分
夏の土用の入り:15時37分。太陽の黄経が 117度になる。
夏の土用入りから立秋までの間に暑中見舞いを出す。
20
189P/NEAT周期彗星が近日点を通過
22
アルゴル極小:2時34分
大暑:19時1分。太陽の黄経が 120度になる。
24
アルゴル極小:23時23分
26上弦の月のイメージ上弦:17時56分
28
水星が内合:11時07分
みずがめ座 δ流星群が極大(条件良)
29
月が最近:17時28分(視直径32分30秒)
30
やぎ座 α流星群が極大(条件良)

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