☆2013年4月の星空

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2013年4月の星空情報

明け方の水星

 29日にを迎える土星が観望好期です。
 2009年に真横から見た土星の環は,2019年へ向かってどんどん開いており土星らしい環を伴った姿が小望遠鏡でもわかりやすくなっています。
 春は気流が安定する日が多くなるため,望遠鏡で惑星を見るにはよい季節です。望遠鏡の中の惑星の像がピッタリ止まって見えるような夜があったら,ぜひ高倍率で眺めてみましょう。望遠鏡で見る機会があったら,スケッチして今年の姿を記録しておくと翌年との違いがよくわかります。

 1日の明け方の空で水星が西方最大離角を迎えますが,午前5時の東京における水星の地平線高度は6.3度。薄命の中ですから良い条件とは言えませんが,空が開けている場所で双眼鏡を使って探してみると見つかるかもしれません。

 3月10日に近日点を通過したPANSTARRS彗星は,4月上旬にアンドロメダ座を通過,4月5日にはアンドロメダ座大星雲 M31の近くを通り過ぎます。その後更に北上し,4月下旬に達したのち,天の北極の近くで周極星となって一晩中見えるようになります。

 26日の部分月食は東京では月没後となり見えません。西日本では月食のまま月が沈む月入帯食となります。
 26日が満月,5月2日が下弦ですので,今年のゴールデン・ウィークは後半の早い時間帯が月明かりのない状態で星空観望ができます。

 28日には 2.6等級の さそり座 βが月齢17.3の大きな月に隠される星食(えんぺい)が起こります。鹿児島県北部から宮崎県南部を結ぶ線上では北限界の接食となり,星が月の表面の凹凸を通ってゆくところが見られます。接食の線より北では星は隠されず,星食はこの線の南の地域で見られます。


南中する星座 (春の星座春の全天星図

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。

 【上旬】 らしんばん座
 【中旬】 ほ座
 【下旬】 うみへび座 ・ カメレオン座(☆) ・ こじし座 ・ しし座 ・ ポンプ座 ・ ろくぶんぎ座

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

見やすい星雲星団 (星雲星団を見よう星雲星団一覧表

 【惑星状星雲】 NGC3242 (うみへび座), M97 (おおぐま座)
 【散開星団】 M44 (プレセペ,かに座)
 【銀河(系外星雲)】 M81・M82・M101 (おおぐま座), M65・M66 (しし座), かみのけ座〜おとめ座銀河群


惑星用語の説明月の形の変化について

天文現象
1
水星が西方最大離角:2時23分(+0.3等,離角27°.8)
3下弦の月冥王星が西矩:7時27分
下弦:13時37分
5
清明:0時2分。太陽の黄経が 15度になる。
7
金星が火星の南0°42'を通過
10新月新月:18時35分
15
はくちょう座χ(3.3-14.2等 408日)が極大光度の頃
16
月が最遠:7時21分。視直径29分24秒
17
春の土用の入り:5時23分。太陽の黄経が 27度になる。
18上弦の月上弦:21時31分
19
火星が:1時10分
20
穀雨:7時3分。太陽の黄経が 30度になる。
21
準惑星(136108)ハウメアが(うしかい座,+17.2等)
22
4月こと座流星群が極大:21時(条件悪)
26満月満月:4時57分
部分月食(月入帯食):福岡部分食始4:51,食最大5:07,部分食終5:23
28
さそり座 β(2.6等)の限界線星食(北限界):1時4分
月が最近:4時52分。視直径32分58秒
29
昭和の日
土星が:14時9分(てんびん座,+0.1等,視直径19".1)

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