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梅雨に入り夜も短く,6月は星を見上げる機会が少なくなる季節ですが,梅雨の晴れ間が広がった日,薄明が終わる頃に天頂付近を見上げてみましょう。オレンジ色の1等星が輝いています。
これはうしかい座 のアルクトゥルスという星で,梅雨時の輝星らしく,雨夜の星(あまいのほし),五月雨星(さみだれぼし)など,風情ある和名を持っています。また麦が熟れる頃に昇る星であることから,麦星,麦熟れ星,麦刈り星などの異名も持っています。農事暦と共に生きた,昔の人々の生活が偲ばれますね。
7日、金星が夕刻の西空で東方最大離角を迎えます。日没が遅い季節ですが、西空高く輝く一番星が金星です。20日の夕空は、細い月と木星が金星の近くに見えて賑やかな空が楽しめます。
夕刻の金星と木星と月のランデブーは7月にも楽しめますので,写真に撮っておくと1ヶ月間の惑星の移動が分かって面白いかもしれません。
25日には水星が明け方の東の空で西方最大離角となりますが、夜明けが早い季節であるため午前4時には水星も薄明の中に消えてしまい、見つけるのはちょっと大変です。午前3時半、東北東の空で地平線から3.3°の高さに見える星が水星ですが、ほとんど地平線ギリギリで、しかも大気の影響で暗く見えるため双眼鏡が必須になるでしょう。
午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。
【上旬】 おとめ座 ・ ケンタウルス座 ・ りょうけん座
【中旬】
【下旬】 うしかい座 ・ コンパス座(☆)
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。
【球状星団】 M3 (りょうけん座), NGC5139 (ω星団,ケンタウルス座)
【銀河(系外星雲)】 M81・M82 (おおぐま座), M51 (子もち星雲,りょうけん座), かみのけ座〜おとめ座銀河群
日 | 曜 | 月 | 天文現象 |
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3 | 水 | 満月:1時19分 | |
4 | 木 | 小惑星(2)パラスが最近(2.398au):0時14分 海王星が西矩:8時26分 | |
6 | 土 | 芒種:8時58分。太陽の黄経が75度になる。 | |
7 | 日 | 金星が東方最大離角:3時29分(-4.3等,離角45°.4 ) | |
10 | 水 | 下弦:0時42分 月が最近:13時44分(視直径32分19秒) | |
11 | 水 | 入梅:14時25分。太陽の黄経が80度になる。 | |
14 | 日 | 火星が合:22時9分 | |
15 | 月 | 小惑星(2)パラスが衝(+9.4等) 水星食(白昼/那覇:潜入):11時8分 | |
16 | 火 | 新月:23時5分 | |
22 | 月 | 夏至:1時38分。太陽の黄経が 90度になる。 | |
24 | 水 | 月が最遠:2時0分(視直径28分34秒) 上弦:20時3分 | |
25 | 木 | 水星が西方最大離角:2時(+0.5等,離角22°.5) | |
29 | 月 | ぎょしゃ座 R(周期458日,変光範囲6.7等-13.9等)が極大光度 | |
30 | 火 | さんかく座 R(周期266.9日,変光範囲5.4等-12.6等)が極大光度 |