Berry Piyopiyo


Dover

Originally uploaded by Snow_owl

ベリーのお気に入りの曲ばかりあつめて,iTunesにプレイリストを作っています。
その名も「Berry Piyopiyo」。
新しい家にきて初めて,これをかけてあげました。

ベリーよ,なごめ。

何と素直というか思惑通りというか,プレイリストを再生し始めたとたん,機嫌の良さそうな声をだし,2曲目の《フニクリ・フニクラ》がかかると,感極まって歌い始めました。
しばらくすると興奮も醒めますが,曲がかかっている間中,まるで人間が鼻歌を歌うような感じで音楽に合わせてピヨピヨ言い続けています。

しまいには写真のように居眠りを始めるわけですが,眠りながらも音楽に合わせてピヨピヨ言っているから,本当に音楽が好きなんだなぁと思います。

正しく「Berry Piyopiyo」なわけです。

痩せた…

新居にて

引っ越しが終わって2週間。
ここ数日,疲れが出て病気したのでゆっくり休み,ようやく体力がリセットされました。そして,ようやくベリーの体重を量ってみました。

87g!?

引っ越し直前は102gあったのです。15g減,15%減です!
太りすぎだったのは確かだけど,こんな急に体重が激減するというのは,この身体の大きさを考えると深刻だと思います。
ベリー,まだまだ不安なんだね。

優しくしてあげなくちゃ。
安心してもらわなくちゃ。

今できることは,それだけ。

ベリーと引っ越し

飛行機のチケット

熊本から東京へ引っ越しました。
10月10日荷物を出し,熊本で一泊して11日の朝から飛行機で移動。

狭い家なので,ベリーは9日の朝に旧居を出発。実家で待機させてもらいました。
既に異変を感じ取っていたと思われるベリーは,「ついに何かが始まった」と不安に思ったのでしょうか。何度か預けた実家なのに,今までと全く様子が違う。
一言の声も発せず,何度か来たことのある部屋なのに,固まってケージの上の止まり木の中央に留まったまま。御飯も食べず,水も飲まず。その日の夜,実家へ見に行っても弱々しく私の呼びかけに反応しただけ。朝からあげた食料も全く減っていません。
ベリーは私達が食事をすれば,いつも一緒に食べ始める。その夜は実家で夕食をいただくことになっていたので,食卓の横へ移動させてみました。しばらくして,ようやく少し,食事をしてくれました。心残りでしたが,翌日は引っ越し。ベリーを残して旧居へ戻りました。

翌日,荷出しの日。
午前中,父から電話。ベリーが粟穂以外は全く食べないというのです。しかも,粟穂も手で持って差し出してやらないと食べないと。迂闊なことに,私は全てのベリーの食事を,通常与える量で必要な日数分しか用意しておらず,粟穂のストックは既に荷物の中。
食べないけれど,様子は落ち着いていて,声をかけると,お得意の「にぎにぎ」ポーズを披露したりしているとのことだったので,ベリー御免と思いながら引っ越し現場で過ごしました。

荷物が全て行ってしまい,管理会社の検証も終わり,ベリーのいる実家へ着いたのは17時前。
それでもベリーは,昨日よりは落ち着いた様子。私達が顔を出すと喜んでくれました。

その日は実家へ泊まり,移動の朝。
いつものように「ベリーちゃん,おはよう」とケージに被せた黒い布をはずすと,嘴の周辺が血だらけ。私は疲れ果てて気がつかなかったのでしたが,父によると,夜中3時半頃,ベリーは3回ほど大暴れしていたとのこと。
滅多にオカメパニックを起こさないベリーなのに,やっぱり精神的に参っていたのでしょう。
ごめんねべりー。大丈夫? 今日は飛行機に乗るからね,今のうちに御飯食べておいて。

一応朝からいつも通りにシードやペレット,小松菜などを与え,出発前に,少しの水と粟穂,根元を湿らせたキッチンペーパーでくるんだ小松菜を残して回収。飛行機の中で飛び散ったら困るので。

移動の朝 (1)移動の朝 (2)

紐で括ったケージに私の古いワンピースをかけ,出発。
9日の朝,実家へ向かう車の中では不安そうだったのに,空港へ向かう車の中では,ベリーは黙っていました。ベリーなりに覚悟してくれていたのでしょうか。

JAL1804便。チェックインを済ませ,カウンターでペットの預け入れ。X線は通さず,セキュリティーチェックのタグだけが貼られました。鳥かごだけでは危ないと判断されたようで,籠ごとペット専用のケージに入れられ,ベリーは貨物室へ。
ベリーが行ってしまうと,べりーも心細かったでしょうが,私も早くベリーに会いたくて,不安でした。

飛行機はウィングレットがカッコイイ,最新鋭のB737-800。
この日はジェットストリームが強く,少し早めに羽田へ到着。ベリーを思うと,1分でもフライトが短いのはありがたいことでした。
一般のバッゲージ・クレームの横にペット受け取り専用のカウンターがあり,そこでベリーと再会。嘴のまわりに,更に新しい血がついていましたが,一応元気。相変わらずベリーはヒヨとも鳴きません。

でも,兎にも角にも無事ベリーさん,羽田デビュー。

さっそくカートに乗せて,車が待っている場所へ。
ベリーのために,予め車を早めに出発させ,この日のこの時間に合わせて羽田で受け取れるように手配してあったのでした。

b737-846 ja318jhaneda airport with a cockatielhaneda airport with a cockatielhaneda airport with a cockatielhaneda airport with a cockatielgo on a drive with a cockatielgo on a drive with a cockatiel

車に乗せて,今度は23区内にある友人宅へ。
荷物の到着は12日の朝。この日は新居に泊まれないし,ベリーを連れていてはホテルにも泊まれない。オカメインコを飼っている友人に聞いてみると,一日預かってくれるとのこと。本当に本当に助かりました。預かっていただけなかったら,寝袋持参で新居に泊まるしかなかったでしょうし,疲れ果てている身体には,それはとても大変だったでしょう。

ベリー,あと一日だから,頑張ろうね。

車では,ベリーを後部座席に乗せ,その隣に私が座り,私の側の布をあげてベリーからお互いが見られるようにしました。ベリーは声も出さないけれど,意外と落ち着いた様子。
ただ,トンネルのナトリウムランプが怖いらしく,トンネルに入るたびに不安そう。最初は止まり木に乗っていましたが,居心地が悪いと思ったらしく,後半はずっと下に降りていました。信号待ちになると「終わった?」って感じで止まり木へ上がってくるのですが,走り出すと慌てて下に降りる。なかなか可愛らしいです。

友人宅ではベリーに会えるのを楽しみにしてくれていた娘さんをはじめ,家族全員の大歓迎を受けて,ベリーはすぐに落ち着いた様子。ベリーを残して私達はすぐに新居の掃除へ向かったのですが,ベリーは友人宅のオカメちゃんと対面し,最初はビックリしていたものの,夜になるとお話ししたりもしていたそうです。
見たかったな,ベリーの最初のオカメインコとの遭遇。

ベリーを迎えに再び友人宅へ行くことができたのは,翌12日の19時半近く。
ベリーはすっかり落ち着いていて,御飯もちゃんと食べていて,友人宅のオカメちゃんとも仲良くしていて,連れて帰るのが可哀相かもと思うくらい。驚きました。友人一家はみんな鳥のことをよく知っているので,ベリーにもそれが分かって安心したのでしょうか?

新居に向かう途中のベリーは,車の中でも止まり木で平気。随分と慣れたものです。
ここが新しい家,たぶん,ベリーはすぐに把握したようで,怖がることもありませんでした。同時に,一連の落ち着かない生活が終わったことも,何となく把握してくれたような気がします。オカメインコは本当に賢い。感心しました。

引っ越しして1ヶ月は外に出さずにいようと思いましたが,数日経つと,出せ出せコールでうるさくて大変! 引っ越したばかりで近所迷惑になるのも困る。
しかし,出たがったくせに,ケージから出すとパニック。

ばっさばっさばっさとゆっくり飛び回り,どうしていいか分からないという感じで最後は壁に激突。前の家で,もの凄いスピードで飛んでいたのは,慣れていたからだったのですね。こんなにゆっくりも飛べたんだと初めて知りました。

その後,「ケージの扉が開いていて,でも外へは出ない」という選択肢を気に入っていたベリーですが,最近は自分のケージの上と,お気に入りの座椅子の背もたれにだけはパニックせずに出てくるようになりました。
でも,ちょっと物音がするとパニックになるので,この家がまだまだ怖いのでしょう。

もう前の家には帰れないんだからね,ここに慣れようね。
毎日そういって話しかけています。

多くの方々のお世話になって無事完了したベリーとの引っ越しでした。
本当にありがとうございました。