まだいたのね

 新しいルーターを買ったので,設置のためにいつも動かさない物を動かしてあれやこれやとやっていた。
 そうしたら,配線の後ろにベリーの羽根が!

新しく見つかった羽根(2023-04-29)
新しく見つかった羽根(2023-04-29)

 なんて綺麗で可愛い毛!
 いつも熱心にお手入れしていたから,抜けた毛も漏れなく本当に美しい。

 あぁベリーちゃん,こんなところにまだいたんだね。

 羽根を撫でながら泣きそうになった。

新しく見つかった羽根(2023-04-29)
新しく見つかった羽根(2023-04-29)

 新しく見つかった羽根は,大切にデスクの上に置いているベリーの羽毛入れの瓶へ。

 ベリーがいなくなってしまったことが,いつまでも本当に辛い。
 一年前はまだいたのにねぇと,一日に何度も思う。
 天国という場所があって再会できるといいのにね。

(2022-04-22)
(2022-04-22)

 一年前,去年の4月のベリーを。

(2022-04-22)
(2022-04-22)
(2022-04-20)
(2022-04-20)
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寂しさは永遠

 ベリーが突然逝ってしまって10ヶ月が過ぎようとしている。
 ケージの扉を気にせずに窓を開けベランダに出ることに慣れてきた。鳥の匂いがしない部屋に慣れてきた。夜中に地震が来てもベリーのために飛び起きることもなくなった。暗くなるまで外出しても気にしなくなった。ベリーの出す生活音がしない静かすぎる部屋にも慣れてきた。

 ベリーがいない生活には,確かに慣れてきた。

 けれど,ベリーが私の意識から消える瞬間は全くない。
 私は一日中ベリーを呼んでいる。何かと言えばベリーを呼んでいる。そして度々話しかけている。「ベリーちゃん良い子ね。ベリーちゃん可愛いね。ベリーちゃん大好きだよ,どこにいるの? 寂しいよ帰ってきて」
 どこにいるかわからないベリーの面影に話しかけている。
 ベリーがいない寂しさも悲しさも少しも薄まらないし消えないのだ。

 でもこれを人に理解してもらうことはできないだろう。
 ベリーが逝って3週間ほど経ったときのことだった。ある人に言われた。「落ち着いた?」と。ベリーを失った私を心配してくれてのことだと頭では分かっていた。でも,私は許せなかった。ベリーが私にとってどれほど大きく重い存在だったか!ベリーは私の半身。ベリーは私の心の一部。ベリーは私の愛の源。たった3週間で落ち着くはずないじゃないか。ベリーを何だと思っているの。

 分かっている。他人にそんなことを言っても仕方がない。人に分かるはずがない。
 そして分かってもらおうとも思わない。
 だけど…ただ…分かっていないに決まっているのだから,踏み込んで欲しくなかったのだと思う。私はそう言ってくれた人のことをまだ許せずにいる。私はどうしてこう心が狭いのだろう。

 ベリーを失った寂しさや辛さ,それをたまに吐き出したいと思う。
 でも誰に?

 人に言うわけにもいかない。聞かされたところで相手は困るだけだろう。
 ベリーがいない辛さを吐き出せるとしたら,このブログだけなのだと思う。ここはベリーと私の記録の場所,ベリーと私の場所だから。

(2022-06-20 06:45)
(2022-06-20 06:45)

 亡くなる10日前のこの写真が大好き。
 この瞬間のことを今も鮮明に思い出せる。

 死後の世界があってまた会えるといいのに。
 胸がつぶれるほど辛いよ。

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3. 初飛行とケージ生活の始まり

初飛行の朝

 2003年11月02日(日)お迎えの翌日。

 朝8時15分,部屋のカーテンを開けたとたん,水槽の中から「ピュイ!」と声が聞こえた。
 水槽を覆っていた布を外すと,ベリーはこちらを見て訴えるようにすごい勢いで鳴く。お腹が空いて餌を欲しがっているのだろう。

 早速挿し餌を準備し,ベリーの朝食にとりかかる。
 食事前の体重を計ると64g。

 ベリーは挿し餌を上手に食べられず,頭を振りながら大半を周囲にばらまくし,食べるのも休み休み。何度も餌を温め直し,1時間半もかけて食べさせて朝からクタクタだった。本当にマジ疲れ果てた。一日に何度もこれをやるのか…?


お迎え翌々日(2003-11-03 17:55)
お迎え翌々日(2003-11-03 17:55)

 そして,この超絶大変だった朝の挿し餌の最中に,ベリーは初飛行をした。
 餌やり用のトレイの上から,30cmほど離れた私の肩まで飛んできたのだった。

 単純にとても嬉しかった。出会ってまだ24時間も経過していないというのに,ベリーに私を仲間だと認めてもらえた気がした。

 『ザ・オカメインコ』によると,初飛行は生後42日頃。初飛行する子の体重は92gということなのだが…?!

 ベリーの誕生日は不明だったので,この初飛行から逆算し,この日,誕生日を2003年9月25日に決めた。ベリーはまだ雛鳥らしい幼い姿だったので,本当は10月生まれだったのかもしれないが,ともかくそう決めた。


お迎え翌々日(2003-11-03 17:55)
お迎え翌々日(2003-11-03 17:55)
お迎え翌々日(2003-11-03 17:56)
お迎え翌々日(2003-11-03 17:56)

ベリーがベリーになった日

 2003年11月03日(月) お迎え翌々日。
 体重は,朝食前63g,寝る前69g。

挿し餌方法の変更

 この日は挿し餌方法を変えてみた。
 ペットショップから買ってきた挿し餌用の器具ではなく,アイスクリーム用のプラスティック・スプーンで餌を差し出してみると,ベリーはスプーンの上に乗っている餌を自分で食べた。しかもこの方が食べやすそうだ。
 嘴に器具を突っ込まずに済むので,食べさせる方もこの方がずっと楽だ。食べさせる目処がついて一安心。

 しかし,一人餌への道は厳しそうだった。
 自分からはあまり食べていない様子。粟穂も少しはついばんでいるようだが,主に遊んでいるだけのように見える。おそらくほとんど食べていない。


名前の把握

 「ベリー」と話しかけると,そのたびに「ギュア!」と応えるようになった。ベリーは既に名前を把握したもよう。賢い!

 よく返事をする子だと思ったが,ベリーは生涯ずっとよく返事をする子だった。
 放鳥中にどこにいるか分からなくなっても,「ベリー?」と呼べばいつでも何度でもベリーは「ピヨ」と返事をしてくれたし,隣の部屋から「ベリー?」と話しかけても「ピヨ」と応えてくれた。夜眠るときに既に寝ているベリーに「ベリーおやすみ」と声をかけると,ちょっと面倒くさそうに「ピヨ」と応えてくれたものだった。
 今,返事をしてくれるベリーがいないのはとても寂しい。

音楽鑑賞の始まり

 人間が動く度にピュイピュイビービーと,一日中うるさいことこの上なし!といった感じのベリーだったが,バッハの無伴奏チェロを聞かせたら心地よさそうに静かにしてくれた。
 人間の心を安らかにする音楽は,ベリーの精神も安らかにするのだろうか。

 これ以降ベリーには一日中さまざまな音楽を聞かせるようになり,ベリーは音楽がかかっていないと催促するほど音楽が好きなオカメインコに育っていった。


ケージ生活開始!

 用意した飼育水槽は既にベリーには小さすぎることが分かったので,この日からは寝るときも含めてケージに変更。
 そのせいかどうかは分からないが,この夜は暗くしてもなかなか眠ってくれず,鳴いたり羽ばたいたりして大層活発でうるさかった。

 ケージは,慣れないベリーが足をくじいたり怪我したりしないように,フン切り網を使わず底にはキッチンペーパーを敷いた。
 また,プラスティックの植木鉢の受け皿にパインチップを敷き詰めたものを中に入れて寝る場所を作ってみた。思惑通りベリーはその上で眠ってくれた。

お迎え翌々日(2003-11-03 17:56)
お迎え翌々日(2003-11-03 17:56)
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