自然の環の中へ

 ベリーが食べられなかったご飯。
 最後に食べていたシードは,開けてまだ2週間。1日に6〜7gしか与えていなかったので,まだたっぷり残っていた。国産無農薬粟穂も,開封したばかりで1本食べただけ。

(2019-09-03)
(2019-09-03)
ベリーが食べ残したご飯(2022-07-08 16:16)
ベリーが食べ残したご飯(2022-07-08 16:16)

 コロナ禍を踏まえ,一年くらい安心できるようシードを確保していたので,この他に封を切っていない在庫が3袋あった。
 封を切っていない新品ネクトンSも1本。これはベリーが亡くなる5日前に買ったばかりだった。まさか5日後にベリーが逝ってしまうなどとは夢にも思わずに。

 ベリーがいなくなった直後は何も考えたくなかったし,とりあえず放置していた。

1週間が過ぎて – with Berry 3.0 (2022年8月20日)

 しかし,ベリーが逝って1ヶ月以上経った頃,そろそろ何とかしないといけないと気になり始めた。シードには賞味期限がある。待っていてもベリーは生き返らない。

 だがシードたちは生き物だ。ベリーがいなくなった今もシード達は生きている。そして日一日と老いていく。
 動物はみんな従属栄養だから他の生物を食べて生きていく。食物になってくれる他の生物への感謝を忘れてはならないのだ。生まれながらに小鳥たちに命を捧げてくれているシードたちの命を無碍にしてはならないのだ。

 だけど,どうすれば…?!

2018-06-12
(2018-06-12)

 家族である鳥たちのご飯は,飼い主さんの愛情とこだわりの結晶だ。
 飼い主さん達は愛鳥のために考えて,一番良いと思われる物を与えている。
 鳥さんを飼っておられても,ベリーのご飯が合うとは限らない。
 賞味期限もあるし,貰って欲しいなどと頼まれても迷惑でしかないだろう。

 8月半ばのある日,意を決し,ご迷惑は重々承知でダメ元で,唯一思い当たるお願いできそうな方にお願いしてみた。
 ベリーのご飯を貰っていただけないかと。
 長年ブログでおつきあいしてきたそのお宅には,複数羽の鳥さんが暮らしている。
 おやつにでも食べていただけないだろうかと。

買ったばかりだったネクトンS(2022-08-19)
買ったばかりだったネクトンS(2022-08-19)
ストックしていたベリーのご飯(2022-08-19)
ストックしていたベリーのご飯(2022-08-19)

 本当に本当にありがたいことに,ベリーのご飯は封を開けた粟穂まで引き取っていただけることになった。
 ベリーのために確保されていたシード達は,ちゃんと鳥さんに食べてもらって自然の循環の中に帰れることになったのだ!

ベリーのご飯の旅立ち(2022-08-19)
ベリーのご飯の旅立ち(2022-08-19)

 シード達の命を無駄にせずに済む。本当に,これほどありがたいことはなかった。

 ベリーが逝って丁度7週間目の金曜日,心からの感謝を捧げてベリーのご飯を送り出した。
 ありがとう。ありがとう。

(2020-10-29 14:44)
(2020-10-29 14:44)

 ベリー,ご飯美味しかったよね。
 あなたのご飯,毎日ギャーギャー言いながら欲していた大好きなご飯,食べてもらえるよ。良かったね!

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また夢を見た

 ベリーどこにいるのかなと思って「ベリー?」と呼ぶと,ピヨと返事が聞こえた。
 声の方へ行くと,ベリーがいた。

 嬉しい時によくやったように,ベリーは嘴でぱくぱくっという仕草をして私に嬉しさをアピールし,それから小松菜を食べ始めた。
 あぁ嬉しそうに食べるなぁ。この姿も撮っておかないと。

 そう思って私はiPhoneを捜した。

 そして,残念ながら夢である事に気がついた。
 ベリーにはもう会えないのだった。
 そうか,目が覚めたらベリーはいないのか…。

 私はもう目覚めるしかなかった。
 ベリーの懐かしい仕草を見られたことは,とても幸せだった。

 ね,ベリー。
 小松菜おいしかったね。

 ベリーちゃんいなくなってから,私は小松菜たべてないよ…。

ベリーの最後の小松菜(2022-07-01 12:48)
ベリーの最後の小松菜(2022-07-01 12:48)

 今の家に引っ越して来て以降は,ベリーはかなり自由にいつも外にいた。
 もう若くなかったから,残りの時間は好きなように楽しく過ごして欲しいと思っていた。

 ベリーはあまり動き回る質ではなく,ケージの外にいてもいつもお気に入りの場所でじっと寛いでいた。動かないのでどこにいるか見つけられないことが多く,たまにベリーが見当たらないと,私は「ベリー?」と声を掛けた。
 ベリーは必ず「ピヨ」と返事をしてくれた。
 呼べば呼ぶだけ返事をしてくれた。

 そうして私はベリーの姿を認め,安心したものだった。

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夢を見た

 今朝は夢をおわらせたくなくて,なかなか起きられなかった。

 鳥を3羽飼うことになった夢だった。
 文鳥くらいの小さな鳥と,オカメインコ,オカメインコと同じくらいの大きさの青い鳥だった。オカメインコだけいつまでも後ろを向いていて顔を見せてくれない。

 3羽は一つの鳥籠,ただし3段に分かれていて,一応3つの区分は行き来できるが各々の個室も完備されている縦長タイプ(そんなケージ見たことない)。
 一番上に小さな鳥,真ん中にオカメインコ,一番下に青い鳥がいるのだが,各々のスペースには巣の材料になりそうな物があったり鳥が好きそうな玩具など完備されていて暮らしやすそう。

 その大きなケージの置き場所をどうしようかと悩み,3羽の名前をどうしようかと私は悩んでいた。

 そして,夢の中で聞いた音。
 鳥がケージの中を移動する「カンカンカン」という金属音が涙が出るほど懐かしくて,私はベリーに後輩達を見守ってくれと話しかけていた。

 ベリーがいなくなったという事実が私の中であまりにも大きすぎて重すぎるので,ベリーは夢の中でも生き返ってくれない。

(2021-04-09)
(2021-04-09)

 ベリーが立てる小さな生活音がどれだけ愛おしかったか思い出させてくれた夢だった。

 自分の年齢を考えると,もうオカメインコを新たに迎えることはできない。
 せめていつか,もっと小さな鳥さんでもいいから一緒に暮らせる環境がやってきてくれないだろうか。

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