寝たくない日もある

毎晩ベリーの寝る手順は決まっています。
まず「ベリーちゃんお休みしよっか」と声をかける。寝る時間が近づいて眠くなっていたベリーは,だいたいピヨと返事をして伸びをし,寝るときにケージにかける布を見せると喜んでまたグエッと声を出し,私がケージに布をかけている最中に一度,挨拶をしにケージの前に出てきます。その後おもむろに寝るときの定位置へ行き,「ベリーちゃん,おやすみ。また明日ね,ばいばい」と声をかけます。ベリーは定位置で頭を振ってそれに答え,布で完全にケージを覆います。

ほぼ例外なく毎日繰り返される手順なのですが,この日ばかりは何故かどうしても寝たくなかったようです。いくら「ベリーちゃん,おやすみ」と言っても寝るときの定位置へ上っていこうとしません。ずっと明るい一番前にいて動こうとしません。

寝ようとしないベリー (1) 寝ようとしないベリー (2)

2011-04-01 22:57:56     2011-04-01 23:43:52

 

いつもはすごく喜んで寝るのに今日に限って?
少し不思議でしたが,明らかに寝たくなさそうだったので,ベリーの気が済むまで明るくしておきました。人間も寝る時間になっても前にいるので,再び「お休みしようか」と声をかけると,今度は素直にいつもの場所へ上っていって寝てくれました。

高度な精神生活を持つオカメインコだし,何か思うところがあったのでしょう。

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いざというとき

実はキャリングケースを持っていませんでした。
熊本の家では動物病院まで車で3分?って感じだったので,ベリーグッズを入れているプラスティックの容器に入れて病院へ連れて行ったりしていたもので。
でも東京ではそういうわけにいかない。病院へ行くには電車に乗らないといけない。それにこの度のような地震が来てベリーを連れて避難するときのことも考えておかないと。今まで考えていなかったわけではないけれど,ついつい先延ばしになっていました。

昨日買ってきたキャリングケース。

キャリングケース
キャリングケース

猫用で小鳥には大きめなので尻尾が長いオカメインコも大丈夫。これに慣れてもらうために,普段からケージの近くに置いて,おやつなど入れて,遊びに使ってもらおうかと思います。今のところ近づいてくれませんが(^^;。災害用に持ち出し用食料も準備しておかねばなりませんね。避難所には人間のご飯はあるかもしれないけれど,鳥のご飯は無いでしょうから。
ベリーと一緒にこれでお出かけなんかするべきかな。

ベリー

(ベリー, 撮影:2011-03-18)

タップダンス

東北地方太平洋沖地震、私は丁度九州へ帰省しようとまとめた荷物を玄関に置き、家を出る直前でした。
2日前の地震の余震ですぐに収まるかと思いきや、揺れは強くなるばかり。もう終わるだろう、もう終わるだろうと何度思ってもおさまらず、これでもか、これでもかと揺れ続けました。

ベリーは最初の1/3は耐えていましたが、そのうちパニックになり悲鳴をあげてケージの中でバタバタと大暴れ。私は机の下へ潜るとかそういうことを思いつく暇もなくベリーのところへ走りより、45cm四方の大きな鳥かごを抱きかかえて声をかけ続けました。しかし、ベリーは暴れ続け、後ろでは家の中の物がバラバラと倒れて落ちていく音が。
途中から「もう終わるだろう」とは思えなくなり、ダメかもしれない?ダメかもしれない?という気持ちになりながら、長い間過ごしました。家の外では野鳥が乱舞し、木や電柱がゆさゆさ揺れていました。その後も何度も余震が来て、そのたびにベリーはパニック。
当然地下鉄は止まり、帰省できなくなった私はベリーに声をかけながら過ごしました。

以来、もともと三半規管が弱い私はずっと船酔い状態で気分が悪いのですが、ベリーも変で、今までの習慣をすっかり忘れ、人が座って落ち着いていない限りギャーギャーと尋常ではない叫び声を上げるようになり、本当に困っています。早く余震が落ち着いて欲しい。

ケージの中が好きなベリーなのに、地震以降、放鳥が大好きで不思議です。出すとものすごく嬉しそう。ケージの中が不安なのでしょうか? 外へ出すとご機嫌で、このお気に入りの場所で歌ったりタップダンスを踊ったりしています。
↓ タップダンスを踊るベリー。タップを踏んでいる音を聞くには、少し音量を大きめに。

地震のあと不思議とおやつをあまり食べなくなったベリーですが、体重には変化無し。それだけが救いな気がします。98g。