ベリーが食べられなかったご飯。
最後に食べていたシードは,開けてまだ2週間。1日に6〜7gしか与えていなかったので,まだたっぷり残っていた。国産無農薬粟穂も,開封したばかりで1本食べただけ。
コロナ禍を踏まえ,一年くらい安心できるようシードを確保していたので,この他に封を切っていない在庫が3袋あった。
封を切っていない新品ネクトンSも1本。これはベリーが亡くなる5日前に買ったばかりだった。まさか5日後にベリーが逝ってしまうなどとは夢にも思わずに。
ベリーがいなくなった直後は何も考えたくなかったし,とりあえず放置していた。
・1週間が過ぎて – with Berry 3.0 (2022年8月20日)
しかし,ベリーが逝って1ヶ月以上経った頃,そろそろ何とかしないといけないと気になり始めた。シードには賞味期限がある。待っていてもベリーは生き返らない。
だがシードたちは生き物だ。ベリーがいなくなった今もシード達は生きている。そして日一日と老いていく。
動物はみんな従属栄養だから他の生物を食べて生きていく。食物になってくれる他の生物への感謝を忘れてはならないのだ。生まれながらに小鳥たちに命を捧げてくれているシードたちの命を無碍にしてはならないのだ。
だけど,どうすれば…?!
家族である鳥たちのご飯は,飼い主さんの愛情とこだわりの結晶だ。
飼い主さん達は愛鳥のために考えて,一番良いと思われる物を与えている。
鳥さんを飼っておられても,ベリーのご飯が合うとは限らない。
賞味期限もあるし,貰って欲しいなどと頼まれても迷惑でしかないだろう。
8月半ばのある日,意を決し,ご迷惑は重々承知でダメ元で,唯一思い当たるお願いできそうな方にお願いしてみた。
ベリーのご飯を貰っていただけないかと。
長年ブログでおつきあいしてきたそのお宅には,複数羽の鳥さんが暮らしている。
おやつにでも食べていただけないだろうかと。
本当に本当にありがたいことに,ベリーのご飯は封を開けた粟穂まで引き取っていただけることになった。
ベリーのために確保されていたシード達は,ちゃんと鳥さんに食べてもらって自然の循環の中に帰れることになったのだ!
シード達の命を無駄にせずに済む。本当に,これほどありがたいことはなかった。
ベリーが逝って丁度7週間目の金曜日,心からの感謝を捧げてベリーのご飯を送り出した。
ありがとう。ありがとう。
ベリー,ご飯美味しかったよね。
あなたのご飯,毎日ギャーギャー言いながら欲していた大好きなご飯,食べてもらえるよ。良かったね!
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