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ペガスス座 は,空高く懸かる4つの星,ペガススの四辺形が目印です。星図は南中した頃のペガスス座 で,前足のすぐ北が天頂となり,南の方角を向いて見上げた様子を表しています。
ペガススの四辺形は,明るい星が少ない秋の夜空において,カシオペヤ座 のW字型と並んで最も目立つ星列ですから,すぐにわかるでしょう。日本でも昔から注目されていて,枡形星(ますがたぼし)などと呼ばれていました。四辺形は北東の1個がアンドロメダ座 のα星(2等星)で,ペガスス座 のα・β・γは何れも明るめの3等星。
一辺の長さが約15度で,各々の辺はだいたい東西南北に沿っているので方向を知るのに役に立ち,辺を伸ばせば,北極星,くじら座 のデネブカイトス,みなみのうお座 のフォーマルハウト,やぎ座 のδ星をさがせます。
ペガスス座 の星々をたどって羽ばたく天馬の形を想像するのは,少々骨が折れるかもしれませんが,それほど難しくもありません。四辺形のαとγが翼で,βは腹。南西に延びる首の先,鼻面の星は2等星です。2本の前足は3等星が一つ,残りは4等星ばかりですが,このあたりは星が少ない星域です。
ペガスス座 は,ギリシア神話では勇者ペルセウス(ペルセウス座 )が怪物メドゥサの首を切り落とした時,飛び散る血しぶきの中から生まれた天馬。ペルセウス座 のほか,アンドロメダ座 ,カシオペヤ座 ,ケフェウス座 ,くじら座 と共に,秋の星座を彩る古代エティオピア物語の一端を担っています。
ペガスス座 の星の名前については星のるつぼをご覧下さい。