☆6月の星空

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2007年6月の星空情報

 梅雨に入り夜も短く,6月は星を見上げる機会が少なくなる季節ですが,梅雨の晴れ間が広がった日,薄明が終わる頃に天頂付近を見上げてみましょう。オレンジ色の1等星が輝いています。
 これはうしかい座 のアルクトゥルスという星で,梅雨時の輝星らしく,雨夜の星(あまいのほし),五月雨星(さみだれぼし)など,風情ある和名を持っています。また麦が熟れる頃に昇る星であることから,麦星,麦熟れ星,麦刈り星などの異名も持っています。農事暦と共に生きた,昔の人々の生活が偲ばれますね。

 夕刻の西空がにぎやかで,2日に水星が,9日に金星が相次いで東方最大離角を迎え見頃となります。金星より少し高い位置には土星も見えています。
 水星は,2日の日没直後19時半頃,東京での高度が12度くらい。方角は西北西です。金星と土星が見えていますが,土星と水星は金星を挟んでだいたい対称の位置にありますので,土星と金星を目印に探してみてください。

 6日にを迎える木星は,日没頃に東の空から上り,観測好期です。小望遠鏡でも縞模様や衛星の移動が分かりますので,できるだけ風のない,大気が安定した日に見てみましょう。縞模様のスケッチを続けると,目が慣れてだんだん模様が見えるようになってきます。

 6月は1日と30日に満月となりますが,その月2回目の満月のことをブルームーンと呼びます。月に2回の満月が訪れるのは2004年7月以来のこととなります。


南中する星座 (夏の星座

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。

 【上旬】 おとめ座ケンタウルス座りょうけん座
 【中旬】 
 【下旬】 うしかい座 ・ コンパス座(☆)

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

見やすい星雲星団 (星雲星団を見よう星雲星団一覧表

 【球状星団】 M3 (りょうけん座), NGC5139 (ω星団,ケンタウルス座)
 【銀河(系外星雲)】 M81・M82 (おおぐま座), M51 (子もち星雲,りょうけん座), かみのけ座〜おとめ座銀河群


惑星用語の説明

天文現象
1満月のイメージ満月:10時04分
2
水星が東方最大離角:19時(+0.5等,離角23度22分,視直径8秒1)
6
芒種:10時27分。太陽の黄経が75度になる。
木星が:10時(へびつかい座,-2.6等)
8下弦の月のイメージ下弦:20時43分
9
金星が東方最大離角:12時(-4.3等,離角45度23分,視直径22秒5)
11
入梅:15時54分。太陽の黄経が80度になる。
12
天王星が西矩:9時
13
月が最近:2時(視直径32分51秒)
15新月のイメージ新月:12時13分
19
土星食:16時52分(白昼,+0.6等)
冥王星(小惑星番号134340)が:19時(いて座,+14等)
22上弦の月のイメージ夏至:3時6分。太陽の黄経が 90度になる。
上弦:22時15分
24
月が最遠:23時(視直径29分32秒)
21
水星が内合:0時
30満月のイメージ満月:22時49分(ブルームーン

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