☆2010年7月の星空

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2010年7月の星空情報

 七夕は例年梅雨で星が見にくいものですが,今年は新月前で月の条件は良好です。
 織り姫と彦星は都会の空の下でもよく見える明るい星なので,晴れ間がのぞいたらぜひ空を見上げてみて下さい(夏の星座を探してみよう)。
 曇ってしまったら,来月16日の旧暦七夕を待ちましょう。

 昨年(2009年)7月22日には日本で46年ぶりの皆既日食が見られましたが,この7月には南太平洋,タヒチ,イースター島などで皆既日蝕が見られます。皆既継続時間は最大で5分20秒,最大食分1.029の深い日食ですが,日本では見られません。
 日食については日食を見てみようをご覧下さい。

 14日の夕方,西の空で細い月と惑星の会合が起こります。水星の高度はかなり低めですが,下に午後7時40分の東京の空を再現しましたので参考にしてください。

夕方の月と惑星

 夏休みに入った直後は天気が安定するためキャンプをする機会も多いことと思いますが,今年は26日が満月となり,月巡りがよくありません。月末になるほど月の影響は小さくなっていきますので,星の観察は月末の夜半前がよさそうです。


南中する星座 (夏の星座夏の全天星図

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。

 【上旬】 おおかみ座てんびん座
 【中旬】 かんむり座こぐま座 ・ じょうぎ座(☆) ・ ふうちょう座(☆) ・ へび座頭部 ・ みなみのさんかく座(☆)
 【下旬】 さそり座

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

見やすい星雲星団 (星雲星団を見よう星雲星団一覧表

 【惑星状星雲】 M57 (環状星雲,こと座)
 【散光星雲】 M8 (干潟星雲,いて座), M17 (ω星雲,馬蹄型星雲,いて座), M20 (三裂星雲,いて座), 他,天の川に多数
 【散開星団】 M21・M23・M24・M25 (いて座), M6・M7 (さそり座), 他,天の川に多数
 【球状星団】 M3 (りょうけん座), M4・M80 (さそり座), M5 (へび座), M10・M12 (へびつかい座), M13・M92 (ヘルクレス座)
 【銀河(系外星雲)】 M51 (子もち星雲,りょうけん座), M101 (おおぐま座)


惑星用語の説明月の形の変化について

天文現象
1
月が最遠:19時12分(視直径29分30秒)
2
半夏生:8時11分。太陽の黄経が 100度になる。
3
C/2009 R1 マックノート彗星が近日点を通過。
4下弦の月のイメージ下弦:23時35分
6
地球が遠日点を通過:20時
7
七夕
小暑:14時2分。太陽の黄経が 105度になる。
12新月のイメージ新月:4時40分(皆既日食だが日本からは見えない)
13
月が最近:20時22分(視直径33分04秒)
14
夕方の西空で,細い月・水星・金星・火星・土星が近づく。
18上弦の月のイメージ上弦:19時11分
19
アルゴル極小:1時31分
20
夏の土用の入り:3時55分。太陽の黄経が 117度になる。
夏の土用入りから立秋までの間に暑中見舞いを出す。
23
大暑:7時21分。太陽の黄経が 120度になる。
26満月のイメージ満月:10時37分
28
みずがめ座 δ流星群が極大(条件悪)
29
月が最遠:8時48分(視直径29分26秒)

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