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11月は日暮れが早く,空は澄んでおり,また晴れの日も多く,本格的寒さはまだ。星を見るにはよい季節です。夜半になると賑やかな冬の星座も見やすい位置まで上ってきます。
17日のしし座流星群極大は,新月直後の好条件です。
母天体のテンペル・タットル彗星は,前回の回帰から10年以上が経過し,2年後の2014年には遠日点通過で現在地球から遠く離れています。このため流星数は期待できませんが,しし座流星群は火球が多く痕が残る高速の流れ星が特徴です。
27日の明け方の空では金星と土星がほとんどくっつくように接近して見られます。朝5時半の東京の空を図にしておきましたが,12月上旬に西方最大離角を迎える水星も地平線高度4.5°のところに見えています。
28日の満月は半影月食となりますが,本影に入る部分月食や皆既月食と違って肉眼では分かりにくい月食です。食の最大は23時33分ですので,できるだけ食の最大に近い時間帯に観察しましょう。写真に撮ると肉眼より観察しやすくなります。
月食については 月食を見てみよう をご覧下さい。
午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。
【上旬】
【中旬】 きょしちょう座(☆)
【下旬】 アンドロメダ座 ・ うお座 ・ ちょうこくしつ座
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。
【惑星状星雲】 NGC7293 (らせん状星雲,みずがめ座)
【散開星団】 M34 (ペルセウス座), M52 (カシオペア座), h-χ (二重星団,ペルセウス座)
【球状星団】 M2 (みずがめ座), M15 (ペガスス座), M30 (やぎ座)
【銀河(系外星雲)】 M31 (アンドロメダ大星雲,アンドロメダ座), M33 (さんかく座), M77 (くじら座)
日 | 曜 | 月 | 天文現象 |
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2 | 金 | 月が最遠:2時9分(視直径29分25秒) | |
5 | 水 | アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:4時36分 | |
7 | 水 | 立冬:9時26分。太陽の黄経が 225度になる。 下弦:9時36分 | |
8 | 木 | アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:1時25分 | |
10 | 土 | アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:22時14分 | |
13 | 火 | アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:19時3分 | |
14 | 水 | 新月:7時8分(オーストラリアなどで皆既日食。) 月が最近:19時22分(視直径33分25秒) | |
17 | 土 | しし座流星群の極大(条件最良):19時 | |
18 | 日 | 水星が内合:7時49分 | |
20 | 火 | 上弦:23時31分 | |
22 | 木 | 小雪:6時50分。太陽の黄経が 240度になる。 | |
26 | 月 | 海王星が東矩:21時50分 | |
27 | 火 | 金星(-4.0等)が土星(+1.4等)の南0°34':14時13分 | |
28 | 水 | 満月:23時46分(半影月食) | |
29 | 木 | 月が最遠:4時37分(視直径29分24秒) | |
30 | 金 | オリオン座χ星(4.4等)の星食(出現):19時35分 アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:23時57分 |