20年以上食器棚の一角に飾られているスイス土産の小物入れ。
風景の一部になりすぎていて,特に注意を払うこともなくそこにあった。
可愛い小物入れだが,用途も思い付かずただ飾られていたのだった。

今朝,突然思い立って蓋を開けた。
縞々模様のベリーが雛だった頃の羽毛が入っていた!
ベリー,こんなところにもいたのね!

お尻から縞々の羽毛がなくなる頃は,それなりにちょっと寂しかった。
ベリーを迎えた時の姿が終わるのだなぁと。このいつも見かけていた羽毛も二度と手に入らなくなるのだなぁと。
だからここに入れて少しばかりとっておいたのだろう。
けれどベリーが存在しているときは,この羽毛に今ほどの重みがなかった。
だって現実のベリーがそこにいて,ギャーギャー言って存在感をアピールしているのだもの。別に思い出の品を愛でる必要もなかったのだ。
今,その大きすぎる存在が消えて一年以上も経過して,彼がいた証は掛け替えのない思い出に変化したのだなぁと,かつてベリーの一部だったこの羽毛を見てつくづく思ったのだった。
あぁベリーに会いたいなあ。
生命は残酷だなあ。
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