ベリーと一緒に飛行機に乗ったのは3回。
全て長距離の引っ越しのためだった。どうにも避けようがない移動だった。
空港でベリーを預けるときの心細さ,運ばれていくカートを見送る時の辛い気持ち。忘れられない。
到着空港で再会するまでひとときたりとも忘れられずに,貨物室で孤独に不安な想いをしているベリーのことを考え続けた。ただひたすら無事に空港へ到着してくれることを願っていた。
2日のJAL機と海上保安庁の飛行機の衝突事故で乗客乗員の全員無事を聞いて,まず思ったのが「どうか貨物室にペットがいませんでしたように!」ってことだ。年末年始だから,ペットを連れて帰省する人がいるだろうし,通常時よりペットが預けられていた可能性が高い。
その後,貨物室に2匹のペットが乗っていたことを知って本当に悲しかった。飼い主さんはどれほど辛いだろう。貨物室へ向かうベリーを見送ったとき,一緒に飛行機に乗っていた時の気持ちを思いだし,たまらない気がした。
どうにもならないことだった。どう考えてもどうにもならないことだったと思う。
でもやるせない。どんな命も失われたら戻らない。
貨物室で恐怖と不安の中で逝くことになったペットたちの魂に,どうか神様の御守りを。
人の子らに関しては、わたしはこうつぶやいた。神が人間を試されるのは、人間に、自分も動物にすぎないということを見極めさせるためだ、と。人間に臨むことは動物にも臨み、これも死に、あれも死ぬ。同じ霊をもっているにすぎず、人間は動物に何らまさるところはない。すべては空しく、すべてはひとつのところに行く。
コヘレトの言葉3 18〜20
すべては塵から成った。
すべては塵に返る。
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