アドベントが始まるとクリスマスにちなんだアルバムをよくかける。
ベリーを迎えたのは11月1日だったから,お迎えから一月も経たずにアドベントが始まり,楽しげな《Very Special Christmas》をよく聞かせていたなぁと思い出す。最初は音楽が何たるかもわかっていない風だったベリーも,何度も聞いているうちにイントロのリズムに反応して体を動かすようになっていった。
そういえば,チャイコフスキーの《くるみ割り人形》はベリー為に買ったんだったなぁと思いだした。
ベリーにはいつもラジオで音楽を聞かせていたが,たまに異常にベリーが反応する曲があり,そういう曲は別の機会に流れてきてもやっぱりベリーはピヨピヨと喜んでいて,本当にベリーの好みの曲だったのだと思う。

《くるみ割り人形》は,そんな,ベリー自身が「これ好き!」と主張したアルバムの一つだった。まだベリーが2歳か3歳くらいの若鳥だった頃,ベリーが好きだというのでわざわざタワーレコードまでCDを買いに行った。当時は配信なんてものは存在しない時代だったし,ベリーが好きな音楽なら当然CDを買わねば!って感じだった。
それから行く度,この季節になると私は《くるみ割り人形》をかけ,ベリーはそれを聞いてご機嫌に「ピ,ピ」と声を出したり,ギシギシと嘴を慣らしたりしていたものだった。
ベリーと過ごした和やかで静かな時間が愛おしい。

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