22. デジイチ時代がやってきた (4)

  • 2004年01月31日(土) 朝82g お迎えから92日目

 引き続き,2004年1月31日の写真。
 20年前のデジカメの夜明け時代。ベリーをお迎えした直後は,長い間使っていたコンパクトデジカメの Nikon COOLPIX800 でベリーの写真を撮っていた。
 そしてこの1月に初めてのデジタル一眼レフカメラ Fujifilm FinePix S2 Pro を手に入れ,最初の被写体としてベリーを撮りまくったのだった。

(2004-01-31 21:07:30, Fujifilm FinePix S2 Pro)
(2004-01-31 21:07:30, Fujifilm FinePix S2 Pro)

 小松菜の植木鉢の横でぼんやりしているベリー。
 植木鉢とベリーの間にあるのは,長い間をかけてベリーが破壊した100均のリース。

(2004-01-31 21:07:41, Fujifilm FinePix S2 Pro)
(2004-01-31 21:07:41, Fujifilm FinePix S2 Pro)

 ベリーは意外と破壊活動をしなかったので,この籠は今もある。
 かつてベリーが囓ったことがあった籠なのだと思うと捨てられなくて…。

(2004-01-31 21:08:23, Fujifilm FinePix S2 Pro)
(2004-01-31 21:08:23, Fujifilm FinePix S2 Pro)

 食いちぎった籠の切れ端をほぐほぐしている。
 とにかく長い糸状のものをほぐすのが好きだったな。それは20年近いベリーの生涯変わらなかった。

 雛らしい縞々パンツがかわいい。

(2004-01-31 21:08:36, Fujifilm FinePix S2 Pro)
(2004-01-31 21:08:36, Fujifilm FinePix S2 Pro)

 考えてみれば,この時からずっと,ベリーは新しいカメラ,新しいスマホが来た時の最初の被写体であり続けた。ベリーが逝ってしまう半月前にも新しいスマホを買ってベリーを撮った。新しいガジェットでのベリー撮影はそれが最後になった。
 ベリーがいなくなってからまだ一度もカメラやスマホを買っていないけれど,次回新しいカメラがきたときベリーはいないのだ。どうしよう…。

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21. デジイチ時代がやってきた (3)

  • 2004年01月31日(土) 朝82g お迎えから92日目

 引き続き,2004年1月31日の写真。
 それまでコンパクトデジカメの Nikon COOLPIX800 を使ってベリーの写真を撮っていたが,初めてのデジタル一眼レフカメラ Fujifilm FinePix S2 Pro を手に入れ,ベリーを撮りまくった日だった。

 やっとまともな画質でベリーのデジタル写真が撮れるようになった嬉しさと,動き回るベリーを思うように撮れないもどかしさ。

(2004-01-31 21:06:40, Fujifilm FinePix S2 Pro)
(2004-01-31 21:06:40, Fujifilm FinePix S2 Pro)
(2004-01-31 21:06:44, Fujifilm FinePix S2 Pro)
(2004-01-31 21:06:44, Fujifilm FinePix S2 Pro)

 短い冠羽とつるんとした肌色の嘴が子供っぽいけれど,顔の黄色は際立って男の子らしくなってきたベリー。

(2004-01-31 21:06:49, Fujifilm FinePix S2 Pro)
(2004-01-31 21:06:49, Fujifilm FinePix S2 Pro)
(2004-01-31 21:06:53, Fujifilm FinePix S2 Pro)
(2004-01-31 21:06:53, Fujifilm FinePix S2 Pro)
(2004-01-31 21:07:22, Fujifilm FinePix S2 Pro)
(2004-01-31 21:07:22, Fujifilm FinePix S2 Pro)
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夢落ち

 ベリーが生き返った。
 久しぶりのベリー。私はちょっとベリーの世話の仕方を忘れていた。夕方になって,今朝水を替えていなかったことに気づいて慌てた。見てみると,シードはほぼなくなっているし,水と小松菜はひっくりかえっている。
 これはまずい! ベリーが病気になってしまう!
 私は慌てて水の容器をケージから出し,ベリーにはとりあえず新しい粟穂を与えた。水や小松菜の準備をしている間に美味しく楽しく粟穂を食べておとなしくしてくれるはずだ…。
 そうだ,ベリーが帰ってきたのだから健康診断も予約して連れて行かないと。ベリーは小鳥病院の主治医さんが大好きだったから,彼女に会えたら喜ぶだろうな。ベリーを看取ってくれた彼女は生き返ったベリーを見て何と言うだろう? 小鳥病院の美味しいシードと粟穂も買ってこなくっちゃ。


 そして私は夢だったことを知る。
 当然だ,ベリーが生き返る筈ない。あの日ちゃんと見送ったのだ。

 それに,実際にベリーがいたら,水を替えるのを忘れるとかあり得ないだろう。一日中私はベリーのケージを見ていたし,ベリーは声を出して何かしら私に訴えていたのだもの。

 切なさに襲われて,朝の1枚,オカメインコのフィギュアを撮った。

(2025-01-10)
(2025-01-10)

 この冠羽の後ろの頭の形,クロスした翼,翼の間から除く白い毛。ベリーに似せて塗り直したこのフィギュアは,後ろ姿が一番ベリーに似ているのだ。この子はほんの数ヶ月だったけれどベリーとの時間も共有した。

(2022-06-13)
(2022-06-13)
(2020-11-14)
(2020-11-14)

 ベリーに会いたいなぁ。会いたいなぁ。会いたいなぁ。
 毎日毎日そう思い続けている。思わなくなる日は来ないのだろう。
 この辛さはベリーと過ごせた充実した時間の証なのだと思って,それを慰めに今日も心はベリーとともにある。

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