寂しささえも

夢をみた
遠い昔に忘れた寂しさの路
独りただ彷徨った

夢をみた
忘れてしまった寂しさも
今はただ愛おしい

寂しささえも

あの日の涙も胸の痛みも、あなたと共に消えていった。

泣き疲れて彷徨って

     心はいつもいざなわれてる
     夢の扉の向こうへと

     懐かしいあなた
     夢で会えたら仕合わせになれる?

     懐かしいあなた
     あなたはいったい誰だったの?

     遠い遠い記憶は儚くて
     確かなのは寂しい諦めだけで

     それでも今夜も扉を開く
     夢でもいいから会いたくて

泣き疲れて彷徨って

捜していたのが誰だったのかも、もうわからない。わかるのは寂しいってことだけ。

輝きは夢の中

     夜を溶かして
     うす紫の夢になろう

     闇を集めて
     最果ての星になろう

     ただ君に
     君に気づかれたくて

輝きは夢の中

夕陽の光になって君のもとへ降り注ぐことができたなら。

木漏れ日が囁いても

あなたをさがして
わたしは涙を失った

木漏れ日が囁いても
風が笑っても
星が踊っても

思い出は色褪せすぎて
わたしの笑顔も色褪せた

あなたを想い思い出し
雨になる土になる

木漏れ日が囁いても

晴れた日も雨の日も夏の日も冬の日も、木々はいつも優しかった。

まぼろしは風の中

     風の中
     通り過ぎるあなた

     届かない手
     なす術もないわたし

     もう終わったのね
     なにもかも

まぼろしは風の中

いつかこんな風の中、仕合わせだった日があった。