雑踏の無数の影の一つになろう
僕は僕でなくなって
色とりどりの光に導かれ
君の夢の中へと歩いてく
淡い意識の底で一夜限りの夢になる

 

自分を消すことができたなら、闇に溶けて君に会いに行けないだろうか。

自分を消すことができたなら、闇に溶けて君に会いに行けないだろうか。

いつかネモフィラの海で

いつかネモフィラの海で君の姿を追いかけた
ミルクのような綿雲が海の向こうで笑ってた
 
いつかネモフィラの海で溢れる涙を洗ってた
氷のような星々が海の底から呼んでいた
 
今日もネモフィラの海で君の姿を追いかける
見つかるはずないのに星にも雲にもなれなくて
いつかネモフィラの海で

碧色の風に乗って遠ざかってゆく。あなたも私も想い出も。

桜色は風に乗って

 花散らしよ花散らしよ
 もう私の時間は終わりなのね
 
 短い短い夢でした
 儚い儚い幸せでした
 
 でもみんな確かにあったこと
 たとえ私が消えたって

桜色は風に乗って

さようなら。花びらと共に夢の国へ帰ります。

陰影

歩いても歩いても
進んでも進んでも
 
遠ざかってゆく
消えてゆく
 
振り切りたくて
振り切れなくて
 
淡く幽かな面影を

陰影

歩いていく。たとえ君がいなくても。