夏の日射しの

  橙色の籐の帽子
  あなたの時代へ続く道

  わたしは風に目をこらす
  知るはずのない過ぎた日々

  夏の日射しは蜃気楼
  あなたの記憶に立ちすくむ

夏の日射しの

Mortal

起きて寝てご飯を食べて
働いて

別に食べ物なんて欲しくない
働きたくもない

なのに

ただ繰り返す
生きてるから

生命って何がしたいの?

楽しくね

こんなにも過去

あのときも
あのときも
あのときも

こんなにも
こんなにも鮮明なのに
手は届かない

あのときも
あのときも
あのときも

こんなにも
こんなにも焦がれているのに
取り戻せない

わかっていても
わかっていても

進んでゆくだけ
生きてゆくだけ

こんなにも過去

終焉

  風が強くなってゆく
  時間が少なくなってゆく

  私は方程式を書き殴る
  あと少しもう少し

  変数は逃げるすり抜ける
  諦めようか諦めまいか

  風が解をさらってく
  私は眠るあるいは目覚める

終焉