現世の果てで

赤紫の時を今日も待つ

暮六つの空よ
会わせてはくれぬのか

逢魔が時というのなら
時空を繋いでくれぬのか

亡霊でもいい
あやかしでもいい

いまひと度の逢瀬を下さい

逢魔時

秋風

秋の風が街を抜け
わたしは自分を思い出す

冷たいのがいい
寒いのがいい

春も夏も眩しすぎる

秋の使者