猫たちだけが屯する人気のない路地。
どこまでもとぼとぼと歩いていたら、
いつのまにか、
ケットシーの国へ迷い込んでいたりしないかな。
ねぇ?
猫たちだけが屯する人気のない路地。
どこまでもとぼとぼと歩いていたら、
いつのまにか、
ケットシーの国へ迷い込んでいたりしないかな。
ねぇ?
十月って,何故か人生の重要なことを色々終わらせた月。
だから,ジャックオーランタンが風に揺れる頃になるとちょっと寂しい。
でも陽気なカボチャたちを見ているとそんな気持ちも癒やされる。
2018年10月最後の夜を,ランタンの灯火で見送ろう。
全ては一期一会。
この雲も風景も。
今日の星空も。
そして今日の私も。
ね。
桜が散って花びらも消えて若葉が美しい。
季節の移り変わりの中で
時の流れにさらされ少しずつ風化し遠ざかる
かつて過ごした同じ季節の思い出たちを愛おしむ。
細部にはもやがかかり,断片だけが浮かび上がる。
痛みともどかしさと愛おしさ。
nostos(帰郷)+algos(心の痛み)というギリシア語の通り
ノスタルジアは色褪せたハイキー写真のよう。
つまらない時間の早送りできたら?
できたらいいかも,できない方がいいかも?
改札で切符にチョッキンと入れられたハサミの跡も
どうでもいいような無駄話の冗長な時間も
もしかしたら確かに似ている。
無駄ととらえるか情緒ととらえるか。
行間に意味を見いだすか無駄を見いだすか。
桜の季節は美しくて見事で短い。
だから過去の同じ季節の別な時間を色々思い出し
良かったことも辛かったことも
やっぱり大切な時間だったのだと思ったりする。