☆2013年2月の星空

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2013年2月の星空情報

夕刻の水星

 惑星は2012年12月にを終えた木星が,夜の早い時間帯,おうし座 の中でまだまだ見ごろです。南西の空高く一番明るく輝いているのが木星ですから見間違うことはないでしょう。冬場は大気の揺らぎが激しく望遠鏡を覗いてもなかなか像が安定しませんが,天体望遠鏡をお持ちでしたら冬型気圧配置が弱まった風の弱い日に見てみてください。
 また宵の西空に見えている水星が17日に東方最大離角を迎え見ごろとなります(左図)。水星はいつも太陽の近くにいて日没すぐに沈んでしまうため,見られる機会とても少ない惑星です。17日18時の東京における地平線高度は 9.8度で,これは大変良好な条件といえます。東の空が開けた場所で探してみましょう。双眼鏡があると見つけやすいと思います。

 20日には種子島で オリオン座 χの接食が見られます。接食とは星食が見える地点と見えない地点の境目で見える現象で,星が月の表面の凹凸の隙間を縫うように通ってゆくのが見えます。北限界の接食の場合,接食が起こる線より南では,星が月に隠される星食(えんぺい)となります。

 冬の星座は明るい星が多く豪華ですから,星座観察をしてみましょう。星座を結ぶのが苦手な人でも,オリオン座のような特徴ある星の並びがある冬は,他の季節より星座を見つけるのが楽になります。

 春,2月〜4月は夕空の黄道光が観望好期です。黄道光は日没直後に黄道に沿ってぼーっと見える光芒ですが,空が暗く澄んだところでしか見られません。山などへ行く機会があったら,日没直後の西の空を注意して眺めてみてください。


南中する星座 (冬の星座冬の全天星図

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。

 【上旬】 うさぎ座オリオン座がか座(☆) ・ テーブルさん座(☆) ・ はと座
 【中旬】 ぎょしゃ座きりん座
 【下旬】 おおいぬ座

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

見やすい星雲星団 (星雲星団を見よう星雲星団一覧表

 【惑星状星雲】 M1 (かに星雲,おうし座), M97 (おおぐま座)
 【散光星雲】 M42 (オリオン大星雲,オリオン座)
 【散開星団】 M35 (ふたご座), M36・M37・M38 (ぎょしゃ座), M45 (プレアデス,すばる,おうし座)
 【銀河(系外星雲)】 M81・M82・M101 (おおぐま座), M106 (りょうけん座)


惑星用語の説明月の形の変化について

天文現象
3下弦の月節分
下弦:22時56分
4
立春:1時13分。太陽の黄経が 315度になる。
アルゴル極小:22時50分
6
月の赤緯が最南:9時25分
7
アルゴル極小:19時40分
月が最近:21時14分(視直径32分41秒)
10新月新月:16時20分
17
水星が東方最大離角:6時30分(-0.4等,離角18°.1)
18上弦の月上弦:5時31分
雨水:21時2分。太陽の黄経が 330度になる。
19
月が最遠:15時29分(視直径29分32秒)
月の赤緯が最北:22時34分
20
オリオン座χ(4.6等)の北限界線接食(種子島):22時50分
21
海王星が:22時9分
22
木星が東矩:9時4分
25
アルゴル極小:0時36分
26満月満月:5時26分。
27
アルゴル極小:21時25分

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