☆2008年1月の星空

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2008年1月の星空情報

 年明けのりゅう座 ι流星群は,例年1時間に30個程度の流星が期待できる大きな流星群です。今年は月の条件がよいので空を見上げる価値はありますが,この流星群は出現ピークが鋭く,しかも今回は極大が昼間になるため,期待外れになる可能性もあります。

 12日に極大が予想されている長周期変光星ミラは,2006年2月の極大では歴史的な明るい極大となり2等級まで増光しました。長周期変光星の極大は極大日に明るくなるという性質のものではなく,その前後しばらく明るい状態が続きますし,極大日も予想であってこの日に一番明るくなることが決まっているわけでもありません。
 くじら座の首のあたりにいつも見慣れない星が輝いていないか,機会があったら注意して見てみてください。

 22日には水星が夕方の西空で東方最大離角を迎えますが,18時の東京での高度が5度。かなり低く,見つけにくいと思います。西南西に見えますので,空が地平線までうんと開けたところで捜してみてください。

 27日に近日点を迎えるタットル彗星は明るくなる可能性がありますので,彗星に興味のある方は国立天文台アストロアーツの情報などにマメに目を通しておきましょう。


南中する星座 (冬の星座冬の全天星図

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。

 【上旬】 とけい座(☆) ・ ペルセウス座
 【中旬】 エリダヌス座レチクル座(☆)
 【下旬】 おうし座 ・ かじき座(☆) ・ちょうこくぐ座

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

見やすい星雲星団 (星雲星団を見よう星雲星団一覧表

 【惑星状星雲】 M1 (かに星雲,おうし座)
 【散光星雲】 M42 (オリオン大星雲,オリオン座)
 【散開星団】 M35 (ふたご座), M36・M37・M38 (ぎょしゃ座), M45 (プレアデス,すばる,おうし座)
 【銀河(系外星雲)】 M81・M82 (おおぐま座)


惑星用語の説明月の形の変化について

天文現象
1
元旦(日の出:札幌07:06,東京06:50,大阪07:05,福岡07:23)
アルゴル極小:23時44分
3
地球が近日点を通過:9時
月が最遠:17時(視直径29分22秒)
4
りゅう座 ι流星群(四分儀座流星群)が極大:15時
アルゴル極小:20時33分
6
小寒:8時25分。太陽の黄経が 285度になる。
8新月新月:20時37分
12
くじら座 ο(ミラ,周期332日,変光範囲2.0等-10.1等)極大
16上弦の月上弦:4時46分
18
冬の土用の入り:3時0分,太陽の黄経が 297度になる。
19
月が最近:18時(視直径32分36秒)
20
大寒:1時44分。太陽の黄経が300度になる。
大寒から立春の間に寒中見舞いを出す。
22満月アルゴル極小:1時29分
水星が東方最大離角:14時(-0.6等,離角18度39分,視直径6秒9)満月:22時35分。
24
アルゴル極小:22時18分
27
8P/タットル彗星が近日点を通過:8時
30下弦の月下弦:14時03分

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