☆2009年1月の星空

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2009年1月の星空情報

 2009年は,イタリアのガリレオ・ガリレイが初めて望遠鏡で星を見た1609年から400年を迎えるため,国連,ユネスコ,IAUにより「世界天文年 International Year of Astronomy」と定められています。
   ・International Year of Astronomy 2009
   ・世界天文年2009:トップ

4日夕方の水星

 年明けのりゅう座 ι流星群は,例年1時間に30個程度の流星が期待できる大きな流星群です。ただ,この流星群は出現ピークが鋭いため期待外れに終わる可能性もあります。
 極大時の22時には,まだ輻射点は北東の空低いので,ピークが遅れてくれば多くの流れ星を見られる可能性があります。厳寒期ですから,どうぞ防寒対策をしっかりと!

 3日のうお座 22番星の接食は,2009年でもっとも条件の良い接食です。月の凹凸に見え隠れする星の姿を楽しむことができる接触が見られるのは,茨城県の鹿島浦から愛知県の渥美半島,三重県の志摩半島,そして紀伊半島南部,種子島・屋久島の北部を結ぶ線上です。
 なお,この線より北の地域では星が月に隠される星食(えんぺい)となります。

 4日には水星が夕方の西空で東方最大離角を迎えますが,17時20分の東京での高度が8度。かなり低いですが,近くの木星を頼りにさがしてみて下さい。

 26日の金環日食は,インドネシアのジャワ島,スマトラ島で見られます。日本では南西諸島で日没直前の部分日食となり,太陽は欠けたまま沈んでいきます。


南中する星座 (冬の星座冬の全天星図

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。

 【上旬】 とけい座(☆) ・ ペルセウス座
 【中旬】 エリダヌス座レチクル座(☆)
 【下旬】 おうし座 ・ かじき座(☆) ・ちょうこくぐ座

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

見やすい星雲星団 (星雲星団を見よう星雲星団一覧表

 【惑星状星雲】 M1 (かに星雲,おうし座)
 【散光星雲】 M42 (オリオン大星雲,オリオン座)
 【散開星団】 M35 (ふたご座), M36・M37・M38 (ぎょしゃ座), M45 (プレアデス,すばる,おうし座)
 【銀河(系外星雲)】 M81・M82 (おおぐま座)


惑星用語の説明月の形の変化について

天文現象
1
元旦(日の出:札幌07:06,東京06:51,名古屋07:01,大阪07:05,福岡07:23)
3
アルゴル極小:0時8分
うお座22番星(5.6等)の接食(南限界)
りゅう座 ι流星群(四分儀座流星群)が極大:22時
4上弦の月上弦:20時56分
水星が東方最大離角:23時(-0.6等,離角19度21分,視直径6秒7)
5
地球が近日点を通過:0時
小寒:14時14分。太陽の黄経が 285度になる。
10
月が最近:19時50分(視直径33分26秒)
11満月満月:12時27分。
C/2007 N3 ルーリン彗星が近日点を通過
15
金星が東方最大離角:6時(-4.4等,離角47度07分,視直径24秒3)
17
冬の土用の入り:8時57分,太陽の黄経が 297度になる。
18下弦の月下弦:11時46分
水星が木星の北3°15'を通過。
20
大寒:7時40分。太陽の黄経が300度になる。
大寒から立春の間に寒中見舞いを出す。
水星が内合:18時
23
アルゴル極小:1時52分
月が最遠:9時10分(視直径29分25秒)
24
木星が:18時
26新月新月:16時55分
金環日食
27
水星が火星の北4°25'を通過。
28
アルゴル極小:19時31分

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