☆2010年11月の星空

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2010年11月の星空情報

 11月は日暮れが早く,空は澄んでおり,また晴れの日も多く,本格的寒さはまだ。星を見るにはよい季節です。夜半になると賑やかな冬の星座も見やすい位置まで上ってきます。

 今月は明るい星の星食(えんぺい)や接食が起こります。
 1日のしし座 οの星食は屋久島より南で見られ,月齢23.9の月の暗部から3.8等星が出現します。また24日のふたご座 μの星食は,月齢18.2の大きな月の暗縁から星が出現しますが,月の出直後の現象となります。
 28日のしし座 6番星の接食は鳥取市と志摩半島の南を結ぶ線上で,月の凹凸に見え隠れする星の姿を楽しむことができます。この線より北の地域では星が月に隠される星食(えんぺい)となります。

 18日に極大となるしし座 流星群は,今年は月明かりの影響を受けて条件がよくありません。極大日の18日早朝は午前3時頃の月没以降,明け方までが観測チャンスです。
 母天体のテンペル・タットル彗星は,前回の回帰から10年以上が経過し,現在2014年の遠日点通過へ向かってどんどん地球から遠ざかっています。このため流星数は期待できませんが,しし座 流星群は火球が多く痕が残る高速の流れ星が特徴で見応えがあります。


南中する星座 (秋の星座秋の全天星図

 午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。

 【上旬】 
 【中旬】 きょしちょう座(☆)
 【下旬】 アンドロメダ座うお座ちょうこくしつ座

 ☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。

見やすい星雲星団 (星雲星団を見よう星雲星団一覧表

 【惑星状星雲】 NGC7293 (らせん状星雲,みずがめ座)
 【散開星団】  M34 (ペルセウス座), M52 (カシオペア座), h-χ (二重星団,ペルセウス座)
 【球状星団】  M2 (みずがめ座), M15 (ペガスス座), M30 (やぎ座)
 【銀河(系外星雲)】 M31 (アンドロメダ大星雲,アンドロメダ座), M33 (さんかく座), M77 (くじら座)


惑星用語の説明月の形の変化について

天文現象
1
しし座 ο(3.8等)の食:17時(那覇:暗縁からの出現)
2
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:3時33分
4
月が最近:2時25分(視直径32分48秒)
6新月のイメージ新月:13時52分
7
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:21時11分
立冬:21時42分。太陽の黄経が 225度になる。
10
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:18時0分
14上弦の月のイメージ上弦:1時39分
15
月が最遠:20時45分(視直径29分32秒)
18
しし座 流星群の極大(条件悪):6時
21
水星が火星の南1°41'を通過:10時
22満月のイメージ満月:2時27分
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:5時16分
小雪:19時15分。太陽の黄経が 240度になる。
23
海王星が東矩:9時
24
ふたご座 μ(2.9等)の食:19時8分(札幌:暗縁からの出現)
25
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:2時5分
27
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:22時54分
28
しし座 6番星(5.1等)の接食(南限界):5時31分
29下弦の月のイメージ下弦:5時36分
30
アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:19時43分

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