糞切り網デビュー
2003年11月16日(日)お迎え16日目。
朝70g,夜77g。
ベリーがやってきて半月が経過した。
来た頃の体重は,朝食前63g,寝る前69gくらいだったので,半月でそれなりに体重が増えている。毎日見ていると分からないが,おそらく大きくなってもいるのだろう。
ケージは未だ雛仕様で,フン切り網を使わず底にはキッチンタオルを敷いて足の怪我を予防していたが,ベリーはキッチンタオルにくっ付いている自分のフンばかり食べて,餌を食べてくれない。
まだ心配だったが,仕方なく糞切り網を使用することにした。
ベリーさん,脚の骨,折らないでよね。
絶望的に参った日
2003年11月17日(月) お迎え17日目。
朝70g,夜79g。与えた餌の量は4+3+3=10g。
ベリーのあまりの呼び鳴きのひどさに,近所から苦情が来たらどうしようと四六時中ビクビクして過ごしており,私の神経はかなり参り始めていた。
ベリーが求めていることがわからない。ベリーが何故大声で呼び鳴きし続けるのかわからない。黙らせる方法もわからない!
水を取り替えるために水の容器を出して鳥かごを離れるだけで,ベリーはこの世のものとは思えないほどの金切り声をあげ,こちらを見て延々と叫び続ける。おかげで水を返しに行くことすらできない。「呼び鳴きしたら来てくれる」と関連づけができたらダメらしいので。。。
私が姿を見せても,物音を立てても呼び鳴きが始まる。
狭い家,同じ部屋で暮らしているのにどうすればいいのだ? これでは同じ家で生きていくのは困難ではないか…。
呼び鳴き恐怖症で私はすっかり神経衰弱だった。
絶望的な気分になり,飼わなきゃよかったとまで思い,不幸そうに鳴いているベリーを見つめ,お互い何て不幸なのだろうと悲しくなって泣いてしまった。
下に置いた容器から食べる!だが甘えん坊すぎる!
2003年11月18日(火) お迎え18日目。
朝71g,夜79g。与えた餌は4+3+4-1?=10g?
人が持っている状態の,ヒナ用の濡れた粟玉が入った容器に自分から頭を突っ込んで食べることは,普通にできるようになった。
次の段階ということで,今度は下に置いた容器から食べてもらう訓練をすることにした。
お腹を空かせておいて容器を置いてみたところ,ベリーは問題なく食べてくれた。
しかし,人が容器を手に持って食べさせるときのように,食べている間中そばにいて「ベリーちゃん,どうぞー」と声をかけてあげることは必須。
ちょっと離れようとすると,激しく呼び鳴きをして食べるのを止めてしまう。
また,時々食べるのを止めて,食べ物はまだ十分容器に入っているのにガーガー言って何か訴えてくる。
何?!
ベリーが訴えていることはわからなかったが,手に持った容器から食べさせていた時のように,容器を一旦取り出してスプーンで混ぜて戻してやると,またジタバタして食べ始めた。スプーンで混ぜて味や匂いが変わるとも思えないが,要するに世話を焼いて甘やかして欲しいのだろう。
面倒だが,とにかく人が手に持っていない容器から食べてくれただけ,少し進歩したと考えるべきだろう。本当に,何という手のかかる甘えん坊さん!
兎にも角にも甘えん坊すぎる!
2003年11月19日(水) お迎え19日目。
朝73g,夜80g。与えた餌は4+3+4=11g。
呼び鳴きが本当に激しい。私は呼び鳴きに慣れてきたけれど,近所の人は違うだろう。文句が来たらと思うと気が気でなく,本当に神経が参る寸前といった気分だ。
一日中ベリーのそばにいるわけにはいかないし,家にいてもベリーにかまってばかりいるわけにはいかない。
なのに,ちょっと私の姿が見えるだけで金切り声を上げて呼び鳴きするのだ。
どうにもならない。いくら呼び鳴きしたときはかまわないようにしても,わかってくれる様子もない。苦情が来て飼えなくなったらどうしよう…そればかりを考えて絶望的な気分で私は塞ぎ込んでいた。
餌も,ヒナ用の濡れた餌を置いた容器から食べてくれるようになったのはよいが,食べている間は近くにいてあげないと呼び鳴きするし,大人の餌は遊び程度につつくだけ。
ヒナ用の餌を食べる量は全く減っていかない。もう翼も立派に成長して見かけはかなり若鳥に見えるのだが,ガーガーと赤ちゃん鳴きも止まない。
異常に甘えん坊であるということだけは確かだが,ここまで甘えん坊なのがオカメとしては普通なのだろうか??
当時はオカメインコの雛を育てるという初めての経験に全く余裕がなく,ベリーとの絆もできていなかったため絶望ばかりしていたが,翼が立派に成長していても,ガーガーと赤ちゃん鳴きをしていたベリーはまだ赤ちゃんだったのだ。
ベリー,あの時はゴメンね。色々不安で辛かったよね…と後になって思う。
不幸そうで悲しくて
2003年11月20日(木) お迎え20日目。
朝73g。
乾燥した餌も自分からよく食べているように見えたので,ヒナ用の餌を少なくしてみようと思った。
しかし困ったことに,ベリーはヒナ用の餌で十分お腹が満たされている時のみ,乾燥した餌も食べるようで,ヒナ用の餌が足りないと,ひたすらすねて大声で呼び鳴きをして訴える。
そしてその呼び鳴きたるや,世界の終わりを訴えるかの如く凄まじい大声なのだ。
私は近所の苦情が怖くてビクビクと生きた心地もしない。マジ本当にお互い何と不幸なことだろうか?
夕方にはヒナ用の餌を少なくするのは諦めて,大人の餌に粟玉を少し混ぜて小松菜粉を入れて濡らした餌を作ってケージに入れてみた。
最初は嫌がっていたが,そのうちしぶしぶ食べていた。カナリシードの皮を剥くのは楽しいらしい。
もう立派な若鳥なんだから…と思い込んでいた私は,大人の餌を食べてくれないと身体にも悪いのに,どうしたらよいのかと途方に暮れていた。
あまりにひどい呼び鳴きで私は精神的に限界なくらい参っていたと思う。
ベリーの顔も見たくないと思ったり,飼わなければ良かったと思ったりしてしまい,だけど目を三角にして不幸そうにガーガー言って何かを訴えるベリーを見ると,すごく悲しくなった。
ベリーに幸せをあげられるのは私だけなのだ。私はこの子を幸せにしてあげることはできないのか。鳥を飼うなんて私には無理なことで,私にはそんな資格もないのだろうか。何とか仲良く一緒に暮らしていけるようにならないのだろうか。
勝手にケージから出ようとしたり,「出してくれ」と呼び鳴きしたりするので,しばらく,放鳥はお休みすることにした。
ベリーが大人の餌を食べられるようになって,呼び鳴きも減ってきたら,徐々に放鳥タイムを導入していこう。お互いのリズムに慣れることが先決だ。
八方塞がり
2003年11月21日(金) お迎え21日目。
朝74g。
お腹が空いてさえいなければ,呼び鳴きもそれほどひどくない。しかし空腹になると手がつけられない。
空腹になったベリーは大人の餌には一切口をつけず,ヒナ用の餌を求めて鳴き叫び,新しい餌を作るために容器を引き上げ台所へ行くと,すぐさま察知して更に激しく呼び鳴きをする。
呼び鳴きに応える形になってはいけないと思うと,結局餌を与えるわけにもいかない。八方塞がりとはこのことだ…。
私は朝目を覚ました瞬間からベリーのことを考え憂鬱になる毎日になっていた。
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