あの日の風の残り香が
今日の君を支えるだろう
今日の君を支えるだろう
灰すら残さず焼き尽くし
彼方の空へ返してしまおう
忘れたころに見る夢も
いつか繰り返さなくなったから
山越え流れる時雨雲
君といつか会っただろうか
かの人ありし遠い日に天駆け抜ける隼の風
君はあの日の風だろうか
攫った温もりを返してはくれまいか星周り風巡り人は去り
明日なんてわたしは信じない雲凍て空陰り雪は積む
せめて今日だけとわたしは願う
割れた鏡に壊れた時計
君たちは悲しいの?君たちは幸せ?
幻になった輝きは悲しすぎる
霞んでなお消えないなんて切ないわ
割れたカップは捨てるしかないの