季節は往きて

季節の彩りのように、人生の彩りも入れ替わってゆく。

後ろばかり向いて寂しがっていたいと、たまに思う。
とわに去ったとしても、それらの輝きは生きる意味だった。

そして新しい季節をいとおしいと思う。
今朝の目覚めは、今日の私を支える貴方に会うためなのだ。

季節は往きて

あなただけは去らないで。どうしてそう願わずにいられよう。

あきあかね

   無数に輝く翼たち
   いつかの空へ続く道

   想いを封じ
   ただ見上げて風になる

あきあかね

無数の空で何度も君に出逢った。

Pure Love

   一点の陰りも無く
   降り注ぐ陽光のように迷い無く
   時の流れのように限り無く
   愛していると信じてた

   独りよがりであろうと
   思い上がりであろうと
   思い込みであろうと
   信じていたかった

Pure Love

光の向こうに風の向こうに、いつもあなたの笑顔があった。

くちびるに剃刀こころにナイフ

   抱えきれない言葉を両手に
   途方に暮れた夏の午後

   わたしの言葉は凶器なの
   わたしの心がそうだから

   今さら気づいた?
   いつも血まみれだったのに

途方に暮れた夏の午後

あの雲になれたら、えぐられた心の痛みも消えるかしら。

セピアの光を追いかけて

   捜している昨日も今日も

   あの日撮った写真の中に?
   あの日聞いたレコードの中に?

   炎が果てるまに記憶は消える
   時の向こうへこぼれゆく

セピアの光を追いかけて

赤紫の空が呼んでいた 時の向こうから