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風も花も草も虫も
木も鳥も家も道も
空も星も雲も雨も
水も空気も黄昏も

みんなみんなが引き留めた

心だけが知っている
心だけが住み続けてる
帰る場所
夢よりも遠い場所

帰る場所は心だけが知っている

時事からの雑感 (2011-10)

70億人? 人口が増えるのはめでたいことなのだろうか。
私にはよくわからない。
子供ができて(生まれて)「おめでとう」もよくわからない。
世間でそう言うべきことになっているので従っているけれど。

そして、人口がどうのと言うなら、資本主義社会って理解に苦しむ。
人口は増えていくもの、経済は拡大し続けるもの?
それ無理でしょう。
人口が減ることも受け入れた仕組みでなければおかしいでしょう。
違うのかしら。

あ、で、脈絡も無く言っておくなら、TPP止めてよ。

coffee break

Someday I will

いつか。
それは叶わぬ約束。

いつか。
それは来る筈ない未来。

いつか。
それは希望未満の戯れ。

いつか。
確実なのは終わりだけ。

Someday

私は理屈を重んじる

 下手な保身は自分を陥れるだけ。
 他人を非難し自己正当化など愚の骨頂。

 議論の目的はより良い結果を導き出すこと。
 他人をねじ伏せ自分に同意させることではない。

 理路整然と議論できる者でありたい。
 それができぬなら、
 せめて潔く議論から身を引ける者でありたい。

議論

十七歳の秋

 文化祭が終わり試験が終わり
 夕暮れが晩秋のオレンジ色に染まる頃
 早い日没と木枯らしを愛する私は独りだった
 いつも独りで足早に歩いた

 澄んだ空に傾く夏の大三角を見上げ校門を出る
 向かう先は小さな本屋
 本の背表紙を眺めて過ごす寄り道の小一時間
 ほんのひとときの現実逃避

 店内に流れるFMラジオは甲斐バンドの《安奈》
 手に取る本はハヤカワ文庫の宇宙英雄ローダン・シリーズ
 あるいはデビューしたての村上春樹
 あるいはブルーバックスの物理の本

 誰かが過ごしたかつての時間
 私が過ごす昨日と今日と闇の向こうの遙かな未来
 ただ愛おしく哀しく寂しくて
 黄昏と木枯らしに凍えていれば慰められた

凍てつく黄昏